毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

結果を出すための意識の持ち方☆☆

4062820757最短で結果が出る超仕事術 (講談社BIZ)
荘司 雅彦
講談社 2008-01-24
価格 ¥ 1,575

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以前読んだ「最短で結果が出る超勉強法」の仕事版。著者は弁護士だが、「一般的な弁護士の10倍の仕事をこなしているが、土日は休み、残業はゼロ」とその本に書かれていたので、どんな風に仕事をすれば効率よくこなせるのか知りたいと思い、読んでみた。

著者は大手都市銀行投資信託会社を経て司法試験に合格した異色の経歴の持ち主。結果を出すさまざまな方法にもその時の経験が活かされているように感じた。
ただ、前著に比べて「心構え」的な話が多く、具体的なノウハウはそれほど多くない。なるほど、こういう考え方をしているのか、ということは学べるが、それをそのまま各人の仕事に応用するのはむずかしいと思う。

「超勉強法」が非常に具体的で役に立つ本だったので期待が大きかったが、あのレベルを期待すると「肩すかし」感は残る。
また、大きな組織での話が多いので、私のようなひとりで仕事をするタイプには後ろの方はあまり関係がなかった。「弁護士が書いているのだから、ひとりで仕事をして結果を出す方法を教えてくれるに違いない」という期待は持たない方が安全です。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

困難に思える仕事から

仕事の順序や時間に選択の余地がある場合、必ず「より困難に思える仕事からこなしていく習慣」をつけていた。
この習慣を定着させるコツは、「まとまった時間は要らない!途中でいつでも中断してかまわない」という気持ちで始めること。

ローテクのスケジュール管理で充分

多数のメンバーによるスケジュールの共有や進捗状況の確認が必要な人間にとっては、ローテクのスケジュール帳の方が圧倒的に使い勝手がよい。

2種類の手帳でスケジュール管理

訟廷日誌とサイズの大きなスケジュール帳のふたつでスケジュールを管理していた。職業別の専門的な手帳と、1ヶ月一覧のスケジュール帳という組み合わせは、どのようなビジネスをしている人にも応用可能。
ただし、両者は毎日照合する必要がある。

シグナリングのすすめ

シグナリング」というのは、「周囲に何らかのシグナル(この場合は、自分は仕事ができるのだというシグナル)を常時発信し続けること」。ビジネスパーソンはすべからく、いい仕事を得るために「私は仕事ができるのですよ」というシグナリングを続けるべきだ。
そのシグナリングのひとつが、「ワーキングスタイルを作ること」。まずは、自分のワーキングスタイルをしっかり確立し、それをもとに、「自分は仕事ができる人材だ」というシグナルを発する。それによって必ずチャンスは巡ってくる。

ラフな格好の場合は

万一、ラフな格好で先方を訪問しなければならない際には、必ず「本日はラフな姿しかしておりませんが、お許し頂けますか?」というひと言を忘れずに付け加えた。
これは、私なりの「あなたは私にとって大切なお客様(あるいは仕事の相手)です。ラフな服装でお会いするのが失礼に当たることはわかっています」というメッセージだ。

記録類の保管

事件記録やその他の記録類は、基本的にひとつの案件につきひとつのファイルを作成し、終了した順に通し番号をつけて、大きなキャビネットに保管している。しかし、そのままでは記録内容を確認する時が大変なので、ファイル以外に、案件の性質ごとに「整理帳」を作成している。
民事なら民事、刑事なら刑事というように分けて整理帳を作り、それぞれ案件を時系列に書いていって、記録類につけた通し番号、事件名、依頼者、処理内容などを簡潔に記している。
この時、整理帳に概要を簡単に書いておくのがミソ。人の名前や事件名は(類似のものが多いため)忘れていても、事件の概要を見ればすぐに記憶を想起できる。ひとつの事件の概要は、ものの2〜3分で書ける。それを習慣化しただけで、記録へのアクセスタイムは飛躍的に早くなる。

先送りしてもよい決断はできない

「先送りしても、即決した場合と同じ決断を下すことがほとんどだ」ということがわかってきた。そこで、よほど情報が不足している場合などの例外を除き、「即決」を原則にした。

決断の撤回は恥じることではない

自分の下した決断を撤回するのは、なんだか自分の誤りを公然と認めるようでバツが悪いものだ。人によってはプライドが傷つき、気分も不愉快になるだろう。しかし、ビジネス環境の変化は、決断した時点では予測できな場合がほとんどなので、事態の変更による過去の決断の撤回は、何も恥じることではない。

最低でも期限3日前に仕事を終える

常に仕事を前倒しで処理していけばいいのだ。
「仕事を期限の3〜7日前に完成させるようなサイクル」を作ることにした。すると、それがうまく回転していった。
「前倒しサイクル」に持って行くためには、しなければならないことの合間の「すきま時間」を有効活用すること。前倒しサイクルがうまく回り出すまでは、寸暇を惜しんで働く。

「着手すれば、仕事の半分は終わったようなもの」
「必要最低限のアウトプットを出せばいい仕事には、時間をかけすぎない」
プロとは「成果を売る人」

「時間を売る人」はプロではない。
自分が今やっていることは果たして本当に成果につながっているのか?
成果につながっているとしても、最短距離を走っているか?
このふたつのポイントを常に自問しながら仕事に励めば、やがては本物のプロになれる。