毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[心と癒し][読書日記]インナーチャイルドを解放するメソッド☆☆

光と影の法則
心屋仁之助
経済界(2009/3/24)
\1,050

『性格は捨てられる』の著者・心屋仁之助さんの本。タイトルといい本の体裁といい、「鏡の法則と似ているな」と思ったが、ある意味よく似たテーマを扱っていると言えると思う。この本のテーマはいわゆる「インナーチャイルド」だ。

主人公の裕子は働く既婚女性。しかし、新しい上司と衝突したことがきっかけでどんどん辛いことが増えていく。追い詰められた時、裕子は心理カウンセラーである姉の夫の助けを借りて、自分の心の闇と向き合うことになる。そして、それを乗り越えることで…という物語だ。これは、実在するある女性の経験をもとに書かれたストーリーだそうだ。

私も仕事柄、インナーチャイルドは避けて通れない。心身両面の問題のほとんどがインナーチャイルドに起因するとも言われている。しかし、とても重い問題なので、読むだけで気持ちがどんよりしてしまう。それはおそらく、どれだけ自分の「影」の部分を無視してきたか、「光」だけに目を向けてきたかによって違うのだろう。抱えている「影」が大きいほど、読むのが辛い本かもしれない。

この本では、裕子が自分の影の部分を乗り越えたあとに解説がついている。ストーリーの中で裕子が何をやったのか、それにはどんな目的があるのか、さらにステップも説明してあるので、自分でやってみることができる。

私の場合は最初「いろいろ乗り越えてきたからもうないよ」というスタンスだったのに、途中に“すねる”という行動パターンが出て来たのを見て「まだあるかもしれない」と思ったとたん、身内でとんでもない問題が突然起きた。私はどうすることもできず、さらにそれに対する自分の反応に驚いた。本に触発されて「未解決の問題があるかもしれない」と思ったら即、それが表面化したとしか思えなかった。
自分が長年フタをしてなかったことにしてきたものを直視するのは辛いが、フタをしたまま持って歩く方が実はもっと辛いのだ。この機会にスッキリ身軽になりたい、という方はぜひチャレンジしてみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「本当の問題」の解決方法・7つのステップ

ステップ1 自分が反応し、すねているものを探す
周囲に起きる出来事を使って「本当の原因」を探します。自分の周囲に起こっている「嫌な出来事」「見たくない出来事や他人の言動」を書き出します。
ステップ2 言いたい言葉をまとめる
それらの人や出来事に対して、「要するに何が気になるのか、何に腹が立つのか」という「言いたい言葉」にまとめてみます。
ステップ3 その言葉を言えなかった場面を探す
その言葉を、いったいいつから言いたかったのか、いつから言えなかったのか、子供の頃にあった出来事で、その言葉を言いたかったけれど、言えなかった出来事を探します。
※これ以降はオプションです。状況によって必要のない場合があります。
ステップ4 「当時の相手のイメージ」に不満を吐き出す
その出来事が特定できたら、当時、言いたかった相手の姿を思い出して、言いたかった、言えなかった言葉を当時の相手の姿にぶつけます。すっきりするまでぶつけます。
ステップ5 当時の相手を「特別に」許す
その相手を「上から目線」で許します。「許してやるよ、特別に」など。
ステップ6 嫌っている子供の頃の自分に不満をぶつける
裕子のように、言えなかった子供の頃の自分を嫌っている場合があります。その頃の自分をイメージして、「文句」を言います。
ステップ7 その頃の自分を許し、抱きしめる
さんざん文句を言ってすっきりしたら、子供の頃の自分のことを許してあげます。「怒ってごめんね、嫌ってごめんね」など。

このようにして、自分の過去の「残っている怒り」「残っている悔しさ」を消化されることで、はじめて癒しのステップが訪れるのです。
場合によっては、怒りではなくて「優しさを伝えられなかった後悔」が残っている場合もあります。
はっきりと、「ありがとう」と言えなかったなどです。
また、相手の姿に向かって言いたいことをぶつける時には、ソファーや布団に向かって、軽く丸めたタオルなどを投げると効果的です。
体を動かすことで、不思議と忘れてた思い出がどんどん出てきます。