〜仕事とプライベートがうまくいく!認められるための18の方法〜
森下さんは、ナムコで不振店舗を多数立て直した元カリスマ店長だ。その独特の接客術をもとに現在は接客・営業コンサルタントとして活躍されている。
この本は、人と接する方法についてやるべきこととやってはいけないことを9つずつ紹介している。
ひとつひとつはそれほどむずかしいことではない。だが、やっている人は少ないし、どんな時でもそれが持続できている人はほとんどいないのではないだろうか。
この本では“いい人間関係を築くには、幼稚園で習ったことをきちんとやればいい”という言葉が出てくるが、真理だと思った。
おそらく、この本で伝えたいことは、次の一節にまとめられていると思う。
相手をハッピーにしたいと心から願う!(P179)
相手を認めてあげる、わかってあげる、理解してあげるところで
一番大切なことは――
自分の大切な人を、心からハッピーにしてあげたいと思うことです。
そうすれば――
話だって、ちゃんとリアクションをつけて聞くようになるし……
「ハッピーワード」をいつもかけ、喜ばせてあげられるようになるし……
相手が悔しかったことは、同じように悔しく感じられるし……
顔が合った瞬間に、満面の笑顔が意識しなくてもこぼれるようになるし……
相手を信頼している分、アドバイスを聞いたらすぐに実行に移すようになるし……
相手の短所だって長所に見えるようになるし……
相手の可能性にも賭けてあげられるようになるし……
見返りなんて、まったく期待しないであたえられるようになるし……
――このように、自然と行動が変わるようになるのです。
この本を読んで一番感じたのは、「人間は感情で動く生き物だ」というシンプルなことだ。人の気持ちを大切にする方法を知り、それをごく自然にできるようになれば、きっとほとんどのことがうまく行くのではないだろうか。
この本を読んで、まずあなたの周りの人から幸せにしてください。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
相手の弱いところをサポートする(P46)
あなたに毎日のように言われてもやらないのは、本当に苦手なことだけです。だったらあなたがサポートしてあげればいいのです。
榎本岳幸さん(「ラーメン津気屋」副社長)のことば(P52)
スタッフを見て、「なんかいつもと違うな?」「何かあったのかな?」と少しでも感じたら、「ちょっといいか」と言って、話を聞いてあげるそうです。
なぜなら、スタッフに「大丈夫か?」と聞けば「大丈夫です」という答しか返ってこない。でも、本当は大丈夫じゃないかもしれないし、何か大きな悩みを抱えているかもしれない。
(中略)
結局、話を聞いてあげ、本人の思いをわかってあげれば、それだけで問題は解決するし、ほとんどのスタッフがやる気を取り戻すとおっしゃっていました。
相手の気持ちをわかってあげるだけで、「相手を大切にしている」というメッセージになります。答を出すことなんて重要じゃないんです。
言葉はそのまま受け取ろう!(P72)
深読みしたって、何の得もありません。イヤな気持ちになるだけです。
本当に伝えたいことは最初から言わない(P101)
もし悩んでいたり、不安なことがあったとしても、本当に伝えたいことは最初から言ってきません。小さな話題から入っていき、本当に伝えたいことを話してくるものです。
自分自身の孤独感の癒し方(P185)
さて、自分の孤独感を癒すには、どうすればいいのでしょう?
自分の身近な人の孤独感を癒してあげればいいだけです。
(中略)
相手に自分の孤独感を癒してほしいと思うなら、まずは自分からすることです。
人を変えることはできません。
しかし、自分を変えることはできるはずです。
なぜ、相手に伝わらないのか?(P187)
あなたが相手のことを認めているのに、それが伝わらないのはなぜでしょう?
それは、あなたが自分自身を認めてないからです!
自分の人生は自分で決める(P188)
結局、自分自身を認めるとは――
人の意見ではなく、自分で判断し、行動すること。そして、自分でしたことに対しては、人のせいにするのではなく、自分で責任を持つことです。
グチは自分を傷つける(P189)
自分の会社の悪口やグチ、不平不満は自分で自分を傷つけているようなものです。「自分には見る目がない」と意識的にも潜在意識的にも暗示をかけているようなもの。
あなたが選んだものが正解なのです!(P191)
自分自身にもっとOKサインを出しましょう!
他人からどう見られたっていいじゃないですか!
あなたの中でいいと思っていたら、それでいいのです。
まわりから理解されようがされまいが、あなたはあなたのままでいいのです。