毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自分の価値基準を知って「セレブ」になる☆☆☆

自己投資と称して、ある意味で「金に糸目はつけない」時期があった。高額セミナーに参加して毎月東京に通い、イメージングが大事だからとわざわざ高級な体験もしてみた。

しかし、最近憑き物が落ちたように「何か違う…」と思った。“少欲知足”をすすめる仏教関係の本を読んだからだろうか。叶えたいリストにゴージャスとか、高級というキーワードをちりばめていたが、「これは私の価値観とは違う」とふと思った。

何か、今の自分の心境にしっくりフィットするお金や価値観の本はないだろうか、と思っていたら書店で見かけたのがこの本。


著者は臼井由妃さん。失礼ながらTV番組「マネーの虎」での怖いイメージしかなく、本も何冊か読ませてもらったが、今までそれほど印象に残ることはなかった。だが、この本は今の私にとても響く本だった。

「セレブ」と「節約」なんて、正反対のように感じるが、実はセレブは無駄なことにお金を使うのを嫌う。自分にとって価値のあることにしか使わないのだ。節約術の細かいノウハウというよりも、真のお金持ちの価値観がわかる本だと思う。


特に私にとって価値があったのは、「ものを持たない」ということ。今までも何度となくブログにも書いているテーマだが、著者が訪れた香港の企業家のシンプルなお宅の話を読み、改めて“こうなりたい”と思った。

著者自身がもとはいろいろ買い込んで捨てられない典型的なタイプだったそうで、反省してものを処分したエピソードにはとても親近感がわいた。そこから、今は著者なりの持たない暮らしを維持しているそうなので、私も見習いたい。


他にも、お金とのつき合い方、節約するべきところとしてはいけないところの見極め、お金使いよりも気遣い、という他ではあまり見ることのない「お金持ちのルール」がわかる。ひとつひとつは特別なことではなく、少し気をつければ習慣にできるようなことばかりだ。これをやったから即「セレブ」になる、というわけではないだろうが、心豊かに過ごせ、結果的にお金も貯まるのだと思う。

常識にとらわれず、自分の価値観を大事にするためにくり返し読みたい本。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

片づいた部屋のためのルール(P28)

・管理能力を超えるものは求めない
・愛着の湧くもの以外は持たない
・自分のライフスタイルに似合わないものは持たない

お金持ちになるにはまず見た目(P120)

「人は外見で判断するものでしょ。見た目が悪いと、運や縁を運んでくれる人に巡り合う確率が低くなるのよ。だからどんな時でも私は自分を磨くことは怠らないの」(著者の友人、貿易会社経営の女性のコメント)

運に恵まれているから笑顔になるのではなく、笑顔でいると運に恵まれる(P127)

会話も態度も、余裕を持つ(P132)

そうした態度でいれば、同じように余裕のある人が集まってきます。
自然と、運が高まり縁も深まり、お金も集まってくるのです。

頂いたものの処分法(P198)

(苦手な食べ物、家に似合わない調度品、自分の趣味とかけ離れた装飾品などをもらった時に)
そのような場合は、頂いたものの写真を撮り、誰から、いつどんな理由で頂いたかをメモし、喜んで食べていただける方や使っていただける方に事情を話してお渡ししています。
(中略)
ちなみに、写真を撮りメモをするのは、のちのちそのものに話題が及んだ時に困らないためです。

「買わない・ストックしない・もらわない・代用する・借りる・捨てる」を習慣にする(P201)

欲しいものを見つけた時の3段階・自問自答(P220)

1.「これはあなたにとって本当に必要なものなの?」
2.「なぜ必要だと思うの?」
3.「買って役立つ(便利だ)と感じる回数よりも、邪魔だと感じる回数の方が多くならない?」