毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

新書を縦横無尽に切るガイド本☆☆

新書がベスト (ベスト新書)
小飼 弾
KKベストセラーズ(ベスト新書)(2010/6/9)
¥780
小飼弾氏の新書ガイド。前半は新書に絞った読書指南、後半は、たくさんある各出版社の新書レーベルとそれぞれのお勧め本、ダメ本の紹介になっている。


毎日ものすごい量の本を読み、その蔵書も図書館並みという著者。それだけに本に対する考え方も常識はずれだ。
読書初心者は、まず新書を大人買いするといいそうだ。つまり、ここからここまでと棚で買うのだ。目標300冊。それが生き方を変える方法だという。そのくらい思い切ったことができなければ、人生を変えることなんてできないということだろうか。


中級以上の読み方はもう少しまとも。それでも、ハードカバーは捨てて新書を蔵書として残せとか、自分の弱いジャンルを増強する方法など斬新な発想がいろいろあった。

Part2の「新書を10倍活かす方法」では、小飼弾ワールドが繰り広げられる。ベストセラーのとらえ方や、楽しみ方、ダメ本の味わい方、疑い方などは自分にはない視点なので単純に面白い。あれだけの本を読んでいるからこそ説得力がある。


中でも一番面白かったのは、やはり各新書の紹介だった。ふだん意識して読んでいなかったが、レーベルごとの傾向や、出版社が複数レーベルを持っている使い分けなどがわかったので、これからは違う読み方ができそうだ。新書をわざわざ選んでいるわけではないが、レーベルごとのカバー写真を見て、ずいぶんいろいろ読んできたんだな、と感慨深かった。

たくさんの新書を紹介してあるのも魅力的だ。『唯脳論』が読めずに挫折した私のことなので、全部読めるかはわからないが、ずいぶん探書リストが増えた。


著者が言っているように、信者になってしまいそうな人が読むのは危険だが、ある程度自分ができている、傾向がわかっている人には楽しめる1冊。
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

自分の弱い分野(=穴)を埋めるように読む(P46)

…ふた通りのやり方があります。ひとつは、自分が興味を持っている分野に隣接する内容を選んで、もっと深めていくやり方。もうひとつは、今まで読んでこなかった分野をピックアップして飛び地をつくり、それらをつなげていくやり方。
特に文系の人は科学系の書籍を読まない傾向が見られるので、意識的に読むように心がけるべきです。そしてあくまでもテーマで選ぶべきであり、著者名で買いそろえるべきではありません。