毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

やる気に火をつけるとっておきの本☆☆☆☆

監訳者がワタミ社長の渡邉美樹氏という豪華な本。ビジネスブックマラソンで紹介されていて面白そうだったので読んでみた。ぜひ手元に置いておき、読み返したい本だと思った。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


著者はアメリカで「リーダーのリーダー」「世界一のメンター」と言われる人で、著作もたくさん出ている。
しかし、この本の価値を最も高めているのは渡邉社長が書いた序文だろう。

「この本を読んで、もう「夢」に関する本を書くのはやめようと思った。なぜなら、この本には全てがある」

あの渡邉社長にこう言わせてしまうくらい、この本にはパワーがある。読んだだけで即やる気になれるのだ。まるで発火剤のようだ。
というのも、著者は講演活動で全米を飛び回っているだけあって、人の心をつかむのがうまいのだと思う。また、後ろメモにあるが、著者は「読書をし、人の話を聞き、その中から学びをメモして人に伝える」ことを日課にしているそうだ。だから古今東西のいろんな人の格言やメッセージ、心に響く言葉がこの本にはたくさん書かれているのだろう。

13の成功戦略とは次の通り。

  1. 「信念」を持つ
  2. 「情熱」を燃やす
  3. 「主体性」を持つ
  4. 「集中力」をつける
  5. 「準備」して待つ
  6. 「練習」を怠らない
  7. 「忍耐力」をつける
  8. 「勇気」を持って臨む
  9. 「知的好奇心」を持ち続ける
  10. 「品格」を磨く
  11. 「責任感」を持つ
  12. 「つき合う人」を厳選する
  13. 「チームワークの力」を活かす    (P24)

ひとつひとつはとりたてて特別のことではなく、ごく当たり前のことが多い。しかし、これが点火剤になるのは、当たり前なのにできていないからなのだろう。人によって心に響く章は違うと思うが、きっとやる気のスイッチを押してくれると思う。やる気が出ない、と思っている人にはお勧めです。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

エベレスト登頂にはじめて成功したヒラリー卿のことば(P6)

「山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できる」

プロゴルファー、アーノルド・パーマーのモットー(P32)

負けたと思った時点で、負けが決まる
挑戦できないと思った時点で、挑戦は終わる
勝ちたいけれど勝てないと思った時点で、勝負がつく
人生という戦いに勝ち抜くのは
強く、速いものとは限らない
最後に勝ち残るのは
勝つという自信を持った者だ

自分の「使命」に自信を持つ(P33)

自分の最高レベルに高めるためには、自分の「使命」に自信を持つこと。そうすれば、勇気が湧いてくる。
成功への意志がどんなに強くとも、いくら使命感に燃えていても、必ず反対する人や批判する人が出てくる。
しかし、どんなに苦しい状況でも、あきらめずに前進できる人がいるのはなぜか。それは、自分の「使命」に自信があるからだ。

困難を乗り越える唯一の方法は(P36)

「自分には、必ず乗り越えられる」と信じることだ。障害を小さくして乗り越えるのではない。自分を大きくして乗り越えるのだ。

よい結果を得たければ、それにふさわしい行動を取ること(P37)

ふさわしい行動を取るには、前向きな期待を持つこと。そして、前向きな期待を持つには、信念を持つことだ。つまり、すべては信念から始まるのだ。

ジャーナリスト、ティム・レドモンドのことば(P51)

「目を引くものは数多いが、心ひかれることは数少ない。追い求めるべきは心ひかれることだけである」

ノーマン・ビンセント・ピール牧師のことば(P59)

「行動すると自信が湧いてくるだけでなく、弱気になった気持ちを立て直すことができる。恐怖心のせいで動けないのではなく、動かないから怖くなるのだ。行動すれば成功するかもしれないし、軌道修正を迫られるかもしれない。しかし、何もしないより、とにかく動くことだ」

哲学者・心理学者、ウィリアム・ジェームズのことば(P61)

「未完成の仕事を放っておくことほど疲れることはない」

仕事もはかどらず、人の役にも立っていないような気がする時は、たいてい本来進むべき道から逸れてしまっている時である(P80)

エルバート・ハバート(『ガルシアへの手紙』の作者)のことば(P87)

「記憶力がよいのはいいことだが、過去を忘れる術を心得ていることこそが、偉大さの証である。成功する人は決して過去にこだわらない。過去はもう変えられないことを知っているからだ。度量の大きい人ほど忘れるのがうまい(以下略)」

著者が毎日欠かさずやっていること(P88)

・人間として成長するための読書
・自分の視野を広げるために人の話を聞くこと
・自分の学んだことを実際に応用すること
・学んだことを忘れないように書きとめること
・そして、それを人に教えること

準備に1分使えば、10分という時間を節約できる(P100)

事前に計画を立てるための質問(P100)

・どんな仕事をする予定か
・どのようにしてするか
・いつするか
・どこでするか
・どれぐらいかかるか
・仕事をするのに何が必要か
この6つの質問に答えることで、何をすべきかがはっきりする。事前に準備を整えておけば、能力を最大限に発揮する素地はできたことになる。

潜在能力は、貯金とまったく反対の動きをする(P117)

預金口座に入れた現金は、利息がついて増えていく。つころが潜在能力は何もせずにほったらかしておくと徐々に失われていく。使わない能力は先細りになっていくのだ。

結果を変えたければ、まず自分の行動を変える(P120)

同じことをくり返しながら、違う結果を期待しないこと。

元NBA選手で、監督・幹部を務めた経験もあるジェリー・ウエストのことば(P137)

「気分のいい日にだけがんばるのでは、大した成果は期待できない」

ピュリッツァー賞を受賞したコラムニスト、ハーバート・アガーのことば(P147)

「人間を束縛から解放してくれる真実は、できれば聞きたくない真実であることが多い」

勇気の反対は憶病ではなく、大勢に迎合することだ(P149)

「本当の自分」になる努力をする(P156)

ひとりの人間の中には6人の人間が隠れているといわれる。つまり、周囲で評判になっている自分、周囲から期待されている自分、過去の自分、将来なりたい自分、自分でそうだと思う自分、本当の自分である。
人間は「本当の自分」になれるように努力するべきである。その上で正しいことができるようになれば、もっと勇気が湧いてくるだろう。
(中略)
毎日何かを変え続けると、人生そのものに変化が起こる。これが「将来なりたい自分」を「本当の自分」に変える方法だ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿より(P162)

「使わないと鉄は錆びる。淀んだ水は汚れていく。気温が下がると氷は水になる。それと同じように、使わないでいると精神も活力を失っていく」

「自分は新しい考え方・やり方に心を開いているか」を知る質問(P176)

1.人のアイデアを受け入れられるか。
2.話すことより聞くことに時間をかけているか。
3.新しい情報を参考にして、自分の意見を変えられるか。
4.自分の間違いを素直に認められるか。
5.行動を起こす前に、状況を見極められるか。
6.質問ができるか。
7.自分の無知をさらけ出すような質問ができるか。
8.今までと違うやり方を試すことができるか。
9.他人の指示を仰ぐことができるか。
10.他人から批判された時、自分を弁護しようとするか、それとも素直に真実を受け入れられるか。

品格を決定づける「4つの要素」(P181)

1.自制心――やりたくない「やるべきこと」をこなせるか
2.価値観――正しい「原理原則」に則っているか
3.独自性――自分はいったい何者か
4.整合性――価値観、思考、感情、行動を一貫させる

自制心――やりたくない「やるべきこと」をこなせるか(P181)

自制心の基本は、たとえやりたくなくても「正しいこと」ができる能力である。

ギリシャの哲学者プラトンのことば(P183)

「最初にして最大の勝利は、自分を克服することだ」

UCLAバスケットボールチームの元監督、殿堂入りしたジョン・ウッデンの「7つの人生の心がまえ」(P183)

1.自分に忠実であれ。
2.他人を助けよ。
3.毎日を最高傑作にせよ。
4.聖書をはじめ良書を深く学べ。
5.友情を芸術のレベルまで高めよ。
6.雨の日に備えて、避難場所を作れ。
7.神の導きを求めて祈り、感謝の念を持って毎日を生きよ。

価値観、思考、感情、行動にずれがなければ(P187)

人生の焦点がぼやけることもなく、確固とした品格が形成される。

ソクラテスの言葉(P189)

「外見上の自分」と「真実の自分」を一致させることが、「偉大さへの第一歩」なのである。

ジョン・ウッデン元監督が90歳の誕生日に長生きする秘訣を聞かれた時の答(P192)

「良心の呵責がないことほど柔らかい枕はない」
品格は才能を守るだけでなく、悔いのない1日を可能にしてくれる。

人気トーク番組司会者、オプラ・ウィンフリーのことば(P209)

「自分の人生の責任は自分で取るだけでなく、今この瞬間に最善を尽くしておけば、次の瞬間に一番優位な位置に立てる。これが私の人生哲学だ」