この本は経営者JP主宰の人気セミナー「経営者ブートキャンプ」の講演をまとめたもの*2で、これから副読本として使われるそうだ。
井上さんご自身も含めてそうそうたる顔ぶれの講義内容がギュッと詰まっていて、すごくお得な本だ。
5人の講師はそれぞれ得意分野をお持ちで、それも結果を出されている第一人者ばかり。もとが講演なのでわかりやすく、本にするにあたってきちんと文章が練られている印象を受けた。まさしく「エッセンスが凝縮」してあるので、各講師の本をまだ読んだことがなければ、入門書としていいと思う。
人によって面白いところ、役に立つところは違うと思うが、私はこれから求められる人材を教えてくれる第5講と、新将命さんの「人を動かす」方法がわかる第2講が面白かった。現在経営者または今後その計画がある人、職場でリーダーをやっている人以外にも、このふたつは役に立つと思う。
これからの世の中、先行きが不透明な感もあるが、こういう時こそ時代に左右されない“王道”を知ることも必要だろう。
自分に合う方法を知りたい人は読んでみてください。
私のアクション:ボールが来たらすぐ蹴り返す(レスポンスは素早く!)
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読書日記:『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
仕事で成功する究極の秘訣はFUN(P83)
「何か物事をやってよい結果を出したいと思ったら、それはすべからくFUNでなければいけない」
だまされずに真似る(P86)
よさそうだと思ったら短期間でもいいから、ぜひ「だまされていない」と思って実行してください。
だまされたと思ってやるとパワーが落ちます。
3秒で出した答と30分考えて出した答は76%一致する(P113)
問題は発生順に対処する(P129)
問題には優先順位をつけず、緊急事態以外は、発生順に対処していくことを徹底していました。
(中略)
なぜなら、問題の重要性を評価して、優先順位をつけて解決していくと、小さな問題の解決が後回しになって放置され、大きな問題になって火を噴くからです。
ただし、この発生順問題解決法は、ここの問題解決に時間をかければ、たちまち問題が山積し、収拾がつかなくなるので、どの問題も素早く解決していく必要が生じます。
行動の「SOS」を徹底する(P174)
つまり、「シンプルに物事をとらえる(考える)こと」「オープンなコミュニケーションをとること」「すべての決断や行動が早いこと」です。
(中略)
行動の「SOS」を実践して行くには、「ボールをずっと足元に置いておかない」と言う意識も大事です。とにかく仕事で何かが自分の足元に来たら、ずっと抱えていないですぐに蹴り返すこと。これは精神衛生上もすごくいいです。
You're what yoj meet/read/eat. (P181)
…私たちは、カラダもココロも「外部」から取り入れたもの(だけ!)でできています。もっともわかりやすいのは食事でしょう。ジャンクフードしか食べてこなかった人は、その結果として不健康な身体になっています。
情報も同じです。間違った(悪い)データをシステムに入力したら、間違った(悪い)結果しか出てきません。逆に言えば、その人がそれまでに会ってきた人たち、読んできた本、見てきた映画、聴いてきた音楽、行った場所、食べてきたもの、などを見れば、その人がわかると言うことです。
ということは、日々関係を持つ人たち、物事、食事のひとつひとつを大切に選び、取り入れていかなければいけません。