毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

おかわり君と統一球

※今日は野球の話です。興味のない方ごめんなさい。ただ、考え方の話なので読むと何かのヒントになるかも知れません。

おかわり君こと埼玉西武ライオンズ中村剛也(たけや)選手。今シーズンのパリーグホームラン王だ。ここまでなら普通にすごい、というだけなのだが、中村選手の本塁打数は48本。2位の選手(25本)のおよそ倍、2位と3位(18本)の選手の本塁打数を足したよりも多い*1というのだから、いかにすごい数字かおわかりいただけると思う。
くわしいデータはこちら→2011パ・リーグ 本塁打ランキング――Data Room by Academic Ball Park
もちろん、今まではこんなに差がついたことはなかった。


その原因は今シーズンから導入された“統一球”だと言われている。
くわしくは「はてなキーワード」を見ていただくとわかるが、この球は以前のものに比べて飛びにくいのだそうだ。
落合・中日前監督が
「統一球にやられたというよりも、“統一球は飛ばない”という報道にやられた」
と言っていた*2ように、実際よりも「飛ばない球だ」という先入観が影響した可能性もある。


先日「報道ステーション」で中村選手のインタビューがあったのだが、それを見てなるほどね、と思ったことがある。
まず、インタビュアーの女子アナと待ち合わせたのが本拠地・西武ドームのバックスクリーン*3
そこからバッターボックスを見た女子アナが、
「バッターボックス遠いですね!」
と言うと
「そんなことないですよ。近いですよ」
と即座に否定。

その後インタビューの中でも、統一球について聞かれた時、
「統一球ということは一切考えなかった」
と答えていた。

憶測だが、中村選手は言葉で制限されるのをよくわかっていて、意識してそれを閉め出しているのではないだろうか。
他の選手が
「統一球なんだからホームランは打てなくて当然」
と考える中、中村選手だけが
「ボールは関係ない。ちゃんと打てば飛ぶ」
と思っていたから、あれだけの大差がついた気がする。

冒頭のやりとりも大人げないようだが、「バックスクリーンは遠い」というイメージが残るのを嫌ってあの返事になったのだと思う。


このインタビューを見て思ったのは、
「自分で壁を作っていないか?制限していないか?」
ということだ。
何気なく思うことで制限しているとしたらもったいない。しばらく自分のことばや考えていることを意識してみようと思う。

*1:48>25+18=43

*2:すみません、ソース不明です。どこかのニュースサイトでこのような趣旨のコメントが出ていたのを記憶しています

*3:外野の中心、バッターボックスから最も距離のあるところです