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自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

キーワードで知る西洋哲学☆☆☆☆

齋藤孝先生の『読み上手 書き上手』で紹介されていた本。学生時代に評論文は苦手だったので、興味がわいて読んでみた。


著者は哲学者で翻訳家。
評論文キーワードの本をなぜ哲学者が?と疑問に思ったが、読んでいくうちにわかった。実は、評論文に頻出する難解な語句のほとんどは、西洋の思想が背景にあるものが多く、哲学的な知識が必要なのだそうだ。

見開き2ページでひとつの語句について解説されている。それが50音順に100個。さらに、巻末にはプラトンからニーチェまで、文中に登場する主な哲学者8人の解説もついている。
とても読みごたえのある本だ。

100のキーワードのうち、しっかり理解できていたものはわずか数個。中には初めて見るようなものもあったが、ほとんどが「知っているつもりだったけど、よくわかっていなかった」ものだ。

表題の通り高校生に向けて書かれているので、表現がやさしく、たとえも身近なものが多い。しかし、その内容は大人が読んでも充分役に立つと思う。
本来は手元に置いておき、疑問に思ったらそのつど開いて読むのがふさわしい本だ。

知的レベルが一段階深まりそうな本。
ネットで意味を調べただけでは物足りない人や、この際きちんと知っておきたいという人には特にお勧めです。
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。