毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

これだけやれば英語は使えるツールになる☆☆☆

家族が借りてきた本。ちょっと読み始めて、既視感があったので前書きをよく読んだら、以前読んだ『お金と英語の非常識な関係(上)』『お金と英語の非常識な関係(下)』(2004年7月刊)を改題・再編集したものだった。
一度読んでいたがメモを取っていなかったのと、速読の練習の目的でさっと読み直してみた。


英語学習には大きく2通りの流れがあるように思う。伝われば必要最低限でいいじゃないか、というものと、英語はきちんとしゃべらないとなめられる、というものだ。この本は明らかに前者。
神田さんは元外交官なのに、50リットルのゴミ袋3袋分もリング式単語カードを作って暗記したのに、いきなり「私は英語ができない。」と書いてあるのだ。

英語は目的ではなくあくまで手段、それを間違ってはならないという言葉には重みがある。ネイティブ並みになるのは無理なんだから、じゃあどこを目指せばいいの?ということを、アメリカとバリバリ英語でビジネスをされている神田さんが教えてくれるのだ。こんなありがたいことはない。


英語はあくまでツールなのだから、単語をどう覚える、とう話よりもどう相手とコミュニケーションすればいいのか、という話に重きを置いているのが斬新だ。
もちろん、適切な目標設定の方法まで。サブタイトルにあるように、普通なら10年かかるところに1年で到達しようというのだから、従来のやり方では通用しない。ここでも、やはりいつまでにどこのゴールにたどり着きたいのか、という設定が大切なのだ。


私は今「とある外国語」を独学しているので、そのヒントにならないかと思って今回は読んでみた。英語だけでなく、他の外国語学習にも共通する点はあると思う。
同じ目的地に着くなら、早くて楽な方がいい。この辺は、やはり優れた経営者である本田直之さんの英語勉強法に通じるものがある。
神田さんのガイドで確実にたどり着ける方法、英語を使う必要があるのなら一読の価値ありです。

なお、前の本よりかなりボリュームが減っていて、付属CDなどもないが、英語に絞り込んであるので、英語の勉強が目的ならこちらの方がお勧めです*1
私のアクション:基礎ができたらCDを暗唱してみる
関連記事
読書日記:『お金と英語の非常識な関係』(上・下)
読書日記:『レバレッジ英語勉強法』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

最高の生きた勉強法とは(P85)

自分の専門分野の関連CD(できれば対談モノ)を3枚、暗唱する。実際に使われている、生きた言葉を音読して、真似てみるのだ。

まずは基礎、それから応用(P87)

…たとえば中国語を勉強しようと思った時に、いきなり暗唱から始めるかといえば、そうではない。当然、NHKラジオ講座テレビ講座からスタートする。
そして、ある程度、基礎を固めたら、あとは応用。私が尊敬する中国人が対談している音声CDを見つけて、暗唱を始める。

最もおすすめするのはオバマ大統領の選挙時の勝利演説(P90)

「Hello Chicago」から始まる約18分間には、発生、発音、イントネーションをはじめとする、品格ある英語を学ぶ上ですべてがつまっている。

伝わる英語にするコツ(P114)

1.大きな声でしゃべる
2.声のトーンをワンオクターブ落とす
英語のネイティブ、特に有能なエグゼクティブ・ビジネスマンは、喉の奥から発声する。もっと言えば、胸の方。肩甲骨あたりの胸から声を出す。そうすることで、とても深みのある声が出る。それがまた、英語にフィットするんだ。
(中略)
英語は音楽。大きくはっきりと、腹の底から声を出して歌わなければ、あなたの気持ちは伝わらない。
だから、英語を話す時も、まるで歌うように、意識を切り替えよう。

実現しやすくなる目標の設定法(P151)

極端に言ってしまえば、違いは、目標をどれだけ適切に設定できたかどうかが大きい。
検索エンジンに、適切なキーワードを入力しないと、検索は不可能になってしまうよね。
それと同じだ。

英語が使えるヒーローになろう(P190)

日々の努力は、ヒーローになるための旅にほかならない。行く手には、障害や試練が待ち受けている。さまざまな誘惑もあるだろう。
だが、それらはヒーローになるための通過儀礼に過ぎない。

*1:前の本は“お金と”とあるように、かなりビジネスの話が多くなっていました