毎日を「理想の1日」にする! デイリーすごろくノート術 (DOBOOKS)
- 作者:原 麻衣子
- 発売日: 2019/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
書店で見つけて「これは…」と思った本。
基本のやり方はごくシンプルなので、まずは立ち読みだけで試してみました。
何日かやってみて、これなら続きそう、しくみをきちんと知りたいと思って購入。
ただのノート術ではない、深い世界が広がっていました。
◆目次◆
はじめに
Chapter1 手帳と一緒に使えば最強! デイリーすごろくノート
Chapter2 デイリーすごろくノートの書き方 7ステップ
Chapter3 忙しいときにオススメ! LINEすごろく
Chapter4 行動が加速する! デイリーすごろくノート応用編
Chapter5 もっと大きな夢や目標を叶える! すごろくノート術
巻末 デイリーすごろくノートなんでも質問集
- 頭の整理ができる
- 実は「自己肯定感を上げる」ツール
- メンタルリハーサルになる
- (おまけ)脳に優しいかも?
毎朝、心のモヤモヤをモーニングページというノートに書き出しています。
正しいやり方はあるのかもしれませんが、「朝起きてすぐに思い浮かぶことを3ページ書く」程度のガイドラインしか知らないので、自己流で続けています。
ただし、これには問題がありました。「スッキリするまでに時間がかかる」のです。
その日の朝、スッキリするのにかかった時間は約2時間。
毎日そんなことをするのは不可能ですし、できても家事や他のタスクにしわ寄せが行くのは明らかです。
「もう少し、短時間でスッキリする方法はないものか」
そう思って書店で本を眺めていたら、この本を発見。
このすごろくノート術の最大のメリットは
- 簡単にできる
- 短い時間でも大丈夫
- 全部出してスッキリ
です。
基本的なことは、ノート・紙とペンがあればできるくらいのシンプルさ。
すごろくノートはすごろくのようにマスをつなげていき、スタートからゴールをめざすノート術です。いったい何を書くのかというと、自分の頭の中で起こっている「自分会議」の内容です(P11)。
たったこれだけです。
しばらく続けて感じたポイントは次の3つ。
頭の整理ができる
“人は1日に6万回も考える”と言われています。そのままだと頭がパンパンに。それを避けるために「頭で考えていることをそのまま書き出す」のがこのノート術。自分の中のツッコミや反論なども、そのまま書くのが新しい*1。
それによってもう“ひとりの自分”とやりとりすることも可能になり、メタ認知できる効果もあると感じました。
実は「自己肯定感を上げる」ツール
すごろくノートは自分の考えや感じたことは丸で囲み、タスクは四角で囲みます。そして矢印でつないでいきます。
実はこの丸にも意味があり、自分で自分にOKを出すという、自己肯定感を上げるしくみなのだそう。
他にも自分を応援したり、弱気になる自分を励ましたり、できたら思いっきり褒めるなど、誰にも見せないからこそ「気分よく毎日過ごせる」書き方をします。
ペンなスタンプ、マステなどにこだわるのも、自分の気分を上げる方法のひとつ。
大人になれば、褒めてもらえる機会も減ってきます。
だからこそ、自分で自分を褒めるしくみが必要です。
これをやると決め、できたらスタンプを押し、自分を褒める。
単純なことですが、続ければ少しずつ自己肯定感を育てられそうです。
メンタルリハーサルになる
頭が混乱した時は、面倒でも手順を書き出して、その通りにやるのが一番速くて確実。
まさしく、すごろくノートはそんな書き方です。書きながら優先順位を考え、いつまでに何をすればいいのか、何を準備すればいいのか書き出すことでイメージしやすくなります。
やってみて感じたのは「メンタルリハーサルできる」でした。
メンタルリハーサルとは、いったんプロセスをすべて頭の中でイメージしてみることです。
有名なのは「スポーツ選手が競技当日の動きをイメージする」ことですが、日常にも使えます。
たとえば、私は外出時に一度にいろいろな用事をまとめてすませますが、この時にメンタルリハーサルが効果的。
忘れ物が減らせたり、より効率のいい順番などがわかります。
ふつうは頭の中でやりますが、すごろくノートは書きながら進められるのでより確実ですし、記録が残るので失敗も減ります。
(おまけ)脳に優しいかも?
これは個人的な意見です。
すごろくノートはすごろくでコマを進めるような方法なので、次に何をするかが決まっています(もちろん自分で決めるんですが)。
何が言いたいかというと、選択しなくていいんです。選択や決断は続くと疲れます。
「脳はマルチタスクが苦手」ということは、この頃あちこちで言われていますよね。
すごろくノートだとマルチタスクになりようがないので、脳に優しい気がします。
つねに矢印がひとつで、分岐しないから。
私はマインドマップが苦手です。すごろくノートを書いていて、マインドマップだと「どんどん分岐させるうちにどの順番で追って行けばいいかがわからなくなり、優先順位をつけようとして混乱するからではないか?」と気づきました。
枝分かれすると追って行くのが辛くなるタイプの人は、矢印の通りに進めるだけのすごろくノートは集中でき、脳の負担が軽いように感じるかもしれません。
ひとつ残念な点は、「手帳と一緒に使えば最強!」と帯にあるのに、そのあたりの記述があまりないこと。
仕事の内容・家事や育児といったタスクの種類や量、手帳や書き方の好みが人によって違うので、「ベストな方法は自分で見つけるしかない」のかもしれません。
著者はあらゆるタイプの手帳を使ってきたそうなので、手帳の種類とタスクの書き出し方の例をいくつか挙げておくだけでも違ったと思います。
今回は言及していませんが、コーチングの手法も学んだという著者による、自分にやさしくするワークなども紹介されています。
この本は2冊目の著書。私は読んでいませんが、1冊目の『最速で夢をかなえる! すごろくノート術 (DO BOOKS)』は、より大きな夢をかなえるためのすごろくノートの書き方を教えてくれる本のようです。
その内容も、第5章で紹介されています。
毎日を充実させたいならこの本から、大きな夢を叶えたいなら1冊目を先に読むのをおすすめします。
私のアクション:断捨離専用すごろくノートをつくる♪
■レベル:守 手軽にできて、わかりやすいので
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
※メモは近日中にUPします!
*1:書くかどうか判断して、思考の流れが止まるのを避ける