- 作者:伊藤羊一
- 発売日: 2019/08/22
- メディア: 単行本
- 作者:伊藤 羊一
- 発売日: 2019/08/22
- メディア: Kindle版
Amazonで調べものをしていた時に見つけた本。タイトルに惹かれ、評判もよかったので図書館で借りました。
ところが、イメージしていたのとまったく違っていました。
私は「先送りするのをやめる方法」が知りたくて借りたんですが、これはいわば「組織で抜きん出て生き残るための指南書」。
せっかくなので、個人でも使えそうなところだけ拾い読みしてみました。
- 行動力のある人=仮説を持っている人
- 行動が速い人は直感を使っている
- ベータ版でとりあえず動く
◆目次◆
はじめに
第1章 結論を出せ!
第2章 一歩踏み出す
第3章 人を動かす
第4章 「軸」を持て
あとがき
著者・伊藤羊一さんはYahoo!アカデミア出身で、現在はその学長も務めている人。
ご自身ではダメダメサラリーマンだったと書かれている(プロフィールの経歴は目がくらみそうですけど)。
ダメダメからどう自分を変えていったか、経験をもとに書かれているので説得力があります。
即行動できる人になるにはどうすればいいのか、参考になるところをまとめました。
行動力のある人=仮説を持っている人
仮説とは「おそらくこういうことだろう」という仮定。仮説を立てながら、判断材料にしていく。
動けない人は、「もう少し調べてから…」「結論が出せないから」と時間をかけてしまいがち。
でも、新しいことを始める時には「『正解』なんてどこにもない」。
「データを集め分析する」とは、データを見ながら唸ることではなく、データから見えることを、「~だろう」というメッセージ(仮説)にする、ということ(P36)
ある程度方向性を決めて動いてみることが大切なので、そのために「仮説」を立てる。
間違っていたら、修正すればいい、くらいの感覚の方が動けるそうです。
行動が速い人は直感を使っている
まずは自分の直感を信じて、方向性をつける。
ただしそれだけでは他者を説得できないので、根拠は後付けで考えればいい。
根拠を複数考えておき、より説得力のありそうなものを3つくらい残す。
何か意見を聞かれたら
「私はA案がいいと思います。理由は3つあります」
と言えるようになると説得力が増します。
直感で結論を出し、根拠を後からひねり出す、ということです。根拠の出し方のヒントとしては、「その結論を出すに当たって、大事になりそうなポイントはなんだろう?」と考えること(P55)
ベータ版でとりあえず動く
私が一番印象に残ったのは「仕事にもベータ版という考え方が必要になってきた」という言葉でした。
ベータ版とは
正式版を公開する前にまずは試しにユーザーに使ってもらうためのサンプルのソフトウェアやアプリのことを指します。(中略)正式版を出す前に、あえて未完成版を出して使ってもらい、改善点などを集め、正式版の完成度を高めていく(P31-32)
というもの。
…まず早い段階でベータ版を求められる場面がどんどん増えています。トライアンドエラーのサイクルを回していくことで、完成度を高めていく手法が求められるようになっています(P33)。
完璧主義者はつい「完成度を高める」ことを優先しがち。でもそれは、方向性を誤っていた場合に傷が深くなってしまう。
「ベータ版でいいからとりあえず出し、上司や他者の目でチェックしてもらう」という考え方は新鮮で、納得できた。
他にも自分の意見を言えるようになるコツ、味方を増やす方法など、組織で働くなら知っておいた方がいいこともいろいろ。
ここには書けませんでしたが、自分軸の作り方も第4章で取り上げられています。
行動できるようになるには、経験が大きくものを言うそうです。
でも、この本にはショートカットできるコツがたくさんあります。なかなか動けない自覚のある人は読んでみてください。
私のアクション:「自分軸を作るワーク」をやってみる
■レベル:守 ※ビジネスパーソン向けなので注意
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
book.yasuko659.com