- 作者:金川顕教
- 発売日: 2017/04/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:金川顕教
- 発売日: 2018/04/09
- メディア: Kindle版
先日読んだ『時給思考』の読書日記を書くために調べていたら、この本の情報が出てきました。
「財布を捨てる?どういうこと?」
と思ったので、読んでみました(今回私が読んだのは書籍)。
財布は重要ではありますが、あくまで一例。
もっと本質的なことが書いてありました。
- ポイント1 NEW WORLDに行こう
- ポイント2 必要なもの以外全部カット
- ポイント3 生活から決断をなくす
◆本の目次◆
はじめに 「なにをやるか」よりも「なにをやらないか」が人生を変える!
序章 いろいろやめて「成功するための時間」を作り出す
第1章 マインド編―99%の人は「方法」を知りたがる。成功する1%の人は「確信」を高める
第2章 環境編―今の環境で異なる結果は得られない
第3章 人間関係編―人間関係を変えない限り何も変わらない
第4章 お金編―「お金の先にあるもの」を大事にする
第5章 ビジネス編―報われない働き方から卒業するための2つの選択肢
第6章 プライベート編―ムダなことが入り込みやすいプライベートを戦略的に過ごす
第7章 日常編―決断の回数を減らすための基準を持て
おわりに 捨てまくった僕が残したもの
こんな本です
著者は偏差値35の高校から2浪して大学に入り、現役で公認会計士になった人。その後、公認会計士をやめて起業し、今では年商何億も稼いでいるそうです。
そんな著者が成功するために何をしたのか。知りたいですよね?
その答は、「いろんなものを捨てまくること」だったのです。
まず、「なにをやらないか」を決めることです。
(中略)
…やらなくていいことをやめるだけでも、人生は変わります。
そのうえで、やるべきことをやった人が成功していきます(P4)。
「マインド」「行動」「人間関係」「お金」「ビジネス」「プライベート」「日常」の7つの分野で、著者がやらないと決めたことを解説した本。
7つが別々にあるのではなく、それぞれ関わり合っているそうです。
印象に残ったところを中心にご紹介します。
ポイント1 NEW WORLDに行こう
今いるところが「NOW WORLD」で、理想を実現している世界が「NEW WORLD」。
「メインの軸足を今すぐにNOWからNEWに移す」のが成功のコツ。
著者によると
「98%の人は、今ある環境で異なる成果を求めようとしている」
と言います。
しかし、今と違う世界に行くには、環境を変えるしかありません。
たとえば、家族全員が太っている中で自分だけやせたければ、家族から離れるしかない。
同様に、「みんなが勉強していない高校で、自分だけ大学に行きたければ、その大学を目指す予備校に通うのが一番」だ、と著者は考えました。
ポイント2 必要なもの以外全部カット
2浪して猛勉強した結果、大学進学できた著者。大学生のうちに公認会計士の資格を取ろうと考え、またもや猛勉強を始めます。
6時から24時まで勉強していたという、1日のタイムテーブルはこんな感じ。
- 6-8時ベローチェ(カフェ)
- 8-12時 TAC(会計士予備校)
- 12時 コンビニでお昼
- 12:30-20時 TAC
- 20時-20:30 大丸でお弁当
- 20:30-22時 TAC(閉館まで)
- 22:15-24:00 マクドナルド
この生活を3年間。
家に帰ると誘惑が多いから、家は寝るだけの場所と考え、帰らないようにしたそうです。
これだけの生活を続けられた著者は、まさしく努力の天才。
「これができなければ成功しない!」と言われたら話は終わってしまいますが、そういう本ではありません。
ただ、このくらい自分の生活のすべてを注ぎ込めるか、そのくらい本当に手に入れたい未来なのか、「覚悟」を問われたような気がします。
ポイント3 生活から決断をなくす
具体的に何を減らすか。いろいろありますが、共通しているのは「決断をなくす」ことでした。
悩んで決断する、というプロセスには時間もエネルギーもかかるからです。
著者は、どんな小さな決断であっても、できるだけなくすことをすすめています。
とにかく自分で選んで悩まないこと。
冷蔵庫の中身も水だけにするとか、シャンプーも1種類にするとか、持っているものの9割くらいを捨てて選択肢を減らしまくると、悩まずに生活できるようになります(P199)。
時間を作る一番いい方法は、決断の回数を減らすことです。
コンビニに行って、今日はリプトン飲もうか、午後の紅茶にしようかな、おーいお茶もいいな、コーラもいいなってなっていたら、どんどん決断力と時間を使ってダメなんです。飲むのはイロハス*1のみ、もうそれしか飲まないって決めていれば、サッと出てこられます。
でも、そもそもamazonで買えば、安くすむし、レジ待ちの時間も必要ありません(P203)。
本のタイトルである「財布を捨てる」とは、現金を使わない、つまりキャッシュレスにするという意味です*2。
著者が現金をATMで最後に下ろしたのが、この本を書いた当時で4~5年前だというから驚き。
すべてクレジットカードを使い、店頭で買うのをやめてネットで買うようにすれば、
- 現金を下ろす必要なし
- 買い物に行く手間なし
- 選ぶための決断プロセスなし
- まとめて送ってもらえば注文の回数も減らせる
と何重にも時間コストがカットできる。
月に何回も銀行に行ったりコンビニで下ろしたりするのはムダだ、と思ってすでにやめていました。
でも、こういう発想はなかったので新鮮。
ふだん何気なくしていることでも、まだムダがあるのではないか、カットできるのではないか、と見直せるかもしれません。
まとめ
やめたり捨てたり手放したりして来た著者。
果たして、著者が残したのは何なのか?
――興味のある方はぜひ読んで確かめてください。
「ええ~それ?」と思いました*3。
人によって大事なものは違うんだな~、と痛感。
そうなんです。ひとりひとり違うんです。
だからこそ、自分が本当にやりたいこと、ほしいものをちゃんと知っておくことは大事。
まちがった方向に努力して、やっと手に入れても「これじゃない」になってしまったらもったいないですから。
『1時間で10倍の成果を生み出す最強最速スキル 時給思考』と内容が重なる部分も多い。
「自分には覚悟が必要だ」「いろんなものが煩わしい。思い切って捨てたい」
と思っている人向けかもしれません。
どちらか1冊読むなら、『時給思考』の方が内容が濃いのでおすすめです。
個人的には、断捨離に向けた一言が刺さりました(メモにあります)。
私のアクション:机の周りに積んだ“成功本”を片づける
■レベル:守
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
book.yasuko659.com