毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術』メモ  

【お断り】内容を損なわない程度に表現を変えているところがあります。ご了承ください

■あらゆる形の脳のハイリスクに注意する(P42)
雑音が多かったり、体に悪い照明のあったりする環境で長い時間を過ごす場合には、こうした気を散らすものを除去するために、脳はいっそう多くのエネルギーを使わなければならない。

…脳は数秒しかエネルギーを蓄えていられない。そのため脳は絶えず糖(または脂肪)を必要としている。その要求がいっきに高まると、ラブラドール脳*1は「いますぐ糖がほしい!」というシグナルを送ることになる。


■ラブラドール脳が「緊急事態!」と叫んでいる間は、あなたは集中できない44
脳はエネルギーが低下した時(たとえば、飲酒後アルコールを分解するために血液が肝臓に集中した場合)、その刺激を受けて、非常用の燃料を作るためにコルチゾール(ストレスホルモン)とアドレナリン(闘争・逃走ホルモン)を放出する。アドレナリンは…必要なインスリンを放出するようシグナルを送る。

結果として生じたインスリンの急増によって脳はいっそう大きな非常事態に陥り、さらに多くのコルチゾールを放出させる……脳がこんなはめに陥っているのに、どうして集中できるだろう。
(中略)
日中の血糖値を安定させることで、このサイクルを止め、血中のアドレナリン、コルチゾール、インスリンの変動を終わらせることが可能だ。


■「人間脳」にエネルギーが届くのは最後49
最も高次に進化した「人間脳」は、爬虫類脳とラブラドール脳のあと、つまり最後にエネルギーを受け取る。…脳のこの部分(前頭前皮質)は、機能するために最も多くのエネルギーを要し、そのためミトコンドリアの密度が最も高い。

そのように多大な需要を持ちながら、エネルギーをもらうのが最後であることから、脳のこの部分は、エネルギーが不足したとき真っ先に困らされがちだ。


■脂肪からエネルギーを作れないと体重が増加する59
体がエネルギーのほとんどをブドウ糖から作っていると、血糖値が不安定になり、最後にはインスリン抵抗性ができ、ラブラドール脳がパニックを起こして、「もっと糖分を摂って」とおねだりする。

多くの人が中年にさしかかると脂肪の蓄積が早まると感じるが、それはミトコンドリアが脂肪を有効に燃やしていないから


■ストレスを減らす77
ストレス反応がしばしば活性化されていると、コルチゾール値は常に高く保たれる。慢性のストレスは脂肪代謝の欠陥や糖の需要増大など、多くの問題につながっていく。

ストレスレベルを低下させれば、ラブラドール脳をなだめたり脂肪代謝の能力を向上させたりできる。…ストレスの低減でエネルギーを効率よく使うことができる。


■「正しい脂肪」は、記憶力と認知力を上昇させる98-99
脳は重さが全体重の2%しかないが、全身のコレステロールの25%を含有している。そのコレステロールが最も多いのはミエリンで、重さでいえば全コレステロールの5分の1を占める。

充分な脂肪を、しかも正しい脂肪を食べることは、ミエリンを管理し、脳のシグナルを迅速かつ有効に保つためにきわめて重要だ。

コレステロール不足は認知機能と記憶力の低下につながっている。とりわけ高炭水化物・低脂肪・低コレステロールの食事(標準的なアメリカの食事としても知られる)を摂っている人がそうだ

*1:著者は一般的に「哺乳類脳」とされる脳の部位をこう呼んでいます