毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『プロだけが知っている小説の書き方』メモ  

【お断り】個人的にまとめたメモです。個人の感想と本の内容は区別できるようにしていますが、著者の意図から離れていることもあるかもしれません。ご了承ください

※この本は、「小説を書くためのノウハウ」が詰まった本ですが、実は「人生を成功させる秘訣を学ぶ本」としても読めます。
このメモでは「自分の人生をどう成長物語にするか」という視点でまとめたものです。あらかじめご承知おきください。


◼️小説家にとっては、「不幸な出来事=取材のチャンス」18
ぼくは、自分の身に不幸が降りかかると、即、取材をスタートさせています。
自分は、その不幸な出来事をどう感じ、どう行動し、そして、どうやって立ち直っていくのか。また、そのとき周囲の人たちは、自分にたいして何を言い、どんな言動をしたか。
そして、その言動の理由はなぜか?
そういったことをしっかり観察しておくのです。不幸から立ち直る人間の成長ドラマは、きっといいネタになるはずです。


◼️自分を主人公にするなら客観視が重要
• 常に、しっかりと第三者の目を持ち続けること。
• その第三者の目で、過去の自分を「外側から観察する」こと。
• そして、観察した過去の自分の「行動」を中心に書くこと。
です。
それができれば、きっとリアリティと説得力のある作品になるでしょう。


◼️結末までひらめいたらラッキー32-35
ひらめいたネタをメモしているときに、ふと頭のなかで物語のイメージが広がっていって、そのまま簡単な「プロット」まで書けてしまうことがあります。
そういうときは、たいてい仮の「結末」まで書けるのですが、この「結末」が書けるということは、じつは、とてもラッキーなことなんです。なぜなら、「結末」とは、執筆という旅の「目的地」だからです。
(中略)
物語を書くという行為は、つまり、スタート地点から目的地のあいだのルートを、たくさんのエピソードで数珠つなぎにしていく作業とも言えるでしょう。そして、その数珠玉一つひとつを「ネタ」と呼ぶのであれば、ネタ出しをするより先に「結末=目的地」が見えていたほうが効率がいい、ということになります。
とはいえ、実際にネタを出しながらプロットを組み立てていると、すでに決めていた「結末」や「エピソード」を上回るアイデアが降ってくることがふつうにあるので、そういうときは当然ですが、フレキシブルにゴールやルートの変更をして、より良いアイデアを採用すべきだと思います。


◼️キャラクターを熟知する50-52
面白い物語を書くには、最低限「キャラクターが魅力的であること」が必要

具体的にどうしているかと言いますと、キャラクター一人ひとりの個性を片っ端から書き出しつつ、脳内で映像化していく、という作業をしているのです。
例えば、主人公のキャラクターを決めるときは、名前、性別、身長、体格、年齢、髪型、性格、服装といった基本的なモノから書いていき、爪を短く切るタイプ。趣味がギターだけどあまり上手じゃない。両親はともに教師で厳しく育てられた。可愛がってくれた姉に頭が上がらない。わりと気は強いのに注射は苦手。いわゆるB型気質。春は花粉症に悩む。夏が好き。早起きが苦手。女性には人見知りをする。魚をさばけるのが自慢.....といった感じで、ひたすら細かいことまで列挙していきます。
(中略)
性格を列挙する際は、生まれ育った環境(生い立ち)を含めることがとても重要です。性格形成には「過去」が大きな影響を及ぼしているはずですし、その「過去」のなかに物語のカギとなる出来事を設定しておくと、いっそうリアリティのある話になりやすいうえに、伏線のタネにもなります。


◼️ 面白いもので、人間は「よく知っているモノ」は好きになりがちな生き物76-77
だから、ぼくは、小説を書くという目的にかこつけて、いろんな事柄について取材をするようにしています。そして、どんどん知識を増やし、「よく知っているモノ=好きなモノ」の数を増やすことにしているのです。
自分の人生のなかに「好きなモノ」が増えていくというのは、とても幸せなことですよね?


◼️音楽のチカラを利用する186
文体がブレてしまういちばんの理由は、作者の心の状態が一定でないことです。逆に言えば、心の状態を常に一定にさえできれば、文体はブレないわけです。

ズバリ、音楽のチカラを利用して心のブレをなくすのです♪
具体的には、まず、執筆中の小説にぴったりなBGMを選び出します。一曲でもいいですし、数曲でもいいです。とにかく「物話と同じテンションの曲」を集めます。
ぼくは、iTunesを使っているので、小説のタイトルをつけた「プレイリスト」を作って、それを選曲集にしています。
曲を集め終えたら、毎回、執筆の前にそのプレイリストを再生して音楽を聴きながら、ゆったりとコーヒーを飲んだりして、そのまま二〇~三〇分ほど書かずに過ごします。
そうしているうちに、ぼくの心は、その音楽に引っ張られて、小説にぴったりのテンションに調っているのです。
あとは、もう、ふつうに執筆に取り掛かればOK。