毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

手帳で夢を叶えるには

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

 

藤沢式「夢をかなえる人の手帳術」で基本的に満足しているし、ポストイットを使ってさらに生産効率を上げることも試みているのに(すみません、この辺についてはまた書きます)なんでまた手帳の本なのか、と思う方もあるでしょう。
私が借りてきたのではない。うちにあったので参考までにちょっと読んでみた、という軽い気持ち。
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手帳の使い方そのものについては、やはりバリバリのビジネスマン向けのような気がする。今さらバイブルサイズのシステム手帳でもないだろう、と思うし。でも、熊谷さんは高校を中退して長野で家業を手伝っていて、21歳ですでに妻子がいた状態から15年で上場会社の社長になるというプランを作り、それを実践してほぼそのとおりに夢を叶えた人だ。そのエッセンスがこの本には詰まっていると思う。
みんながみんな事業を興して上場企業の社長になる夢を持つわけではないが、自分の夢を叶えるにはどうすればいいのか、ヒントもたくさんあった。もちろんいろんな本に書かれている夢を叶えるための方法と同じものも多かったけど。

私がなるほどなあと思ったのは次の点。

  • どこにでも持ち歩く。

枕元、トイレはもちろん、何とお風呂(脱衣所)にまで持ち込むそうだ。とにかくヒマさえあれば見るのが夢を叶えるポイントだそう。

  • 夢・人生ピラミッドを作る。

これは、やりたいことや叶えたい夢をまずリストに書き出し、ジャンルごとに分けて当てはめていく作業。マンダラ日記(手帳)にも似ているが、これはピラミッド型になっていてポジションも決まっているところが面白い。
下の夢をクリアしなければ上の夢にはたどり着けない。物事には順番があるということ。

3つの段があり、
一番上(結果レベル)「経済・モノ・お金」
真ん中(実現レベル) 「プライベート・家庭」「社会・仕事」
一番下(基礎レベル)「知識・教養」  「健康」  「心・精神」
となっている。これを歪みや偏りなく達成することが夢を叶える近道になるのだ。いきなりお金を求めると手段を選ばなくなって結果幸せから遠ざかったりするので、まず基礎レベルから。それぞれ究極の目標を決め、それからリストの項目を書き込んでおく。

  • 未来年表を作る

夢・人生ピラミッドの6つの項目を縦軸、横軸には究極の目標、今、将来、その差と各年齢(15年や20年などできるだけ長いスパンで)の項目を作る。家族の予定や未来予想(いつ人口がピークとか、住宅事情が変わるなど必要と思われるもの)も欄を作る。

縦軸はピラミッドの下位の項目から書き(健康…お金の順)、各項目内の夢は優先順位が高いと思う順に夢を書き出す。さらにその横に今の状態を正直に書き、現状とのギャップを差に正直に書く。

最後に、夢や目標を実現するためには「いつまでに何をすればいいか」を考え、数年分のステップに分けて毎年の目標を設定する。何年で達成する、と決めた目標についてはゴールとなる年齢欄にもその目標を書く。

長い人生なので1年くらいの誤差は気にすることはないそうだ。長いスパンで書こうとすると欄が小さくなるが、キーワード程度を書ければいいらしい。

年表の縦軸にジャンル別に夢の項目を書き出し、横軸の年齢欄にゴールから逆算しながら年間目標を記載していく。たとえば、家を何歳の時に買うと決めたら、購入金額と頭金をいくら貯めるかを考え、そのために毎年いくら貯金するのかを割り出す。節約で貯められる額か、そうでなければどうやってそのお金を稼ぐのか決める。株で稼ぐとなったらじゃあその知識を身につけるために本を読もうとか株に詳しい知り合いを増やそう、と具体的に広がっていく。


夢はリストに書き出し、行動に移せるように具体的にプランニングし、さらに常に意識に夢があるように常に見続けることが大切なのだと思う。
要はそれができればやり方は自分に合うものでいいと思う。
この通りするかどうかは別として、これだけやれば確かにあんな短期間で大きな企業を作れるのだなあと実感できた。


以下は私の個人的メモなので興味のある方はどうぞ。

手帳は三部構成
  • なりたい自分を綴った「夢手帳」
  • 思い通りの未来を実現すべく未来を管理する「行動手帳」
  • 行動や思考のポイントを整理してまとめた「思考手帳」

行動手帳でやるべきことをスケジュールに落とし込む

夢手帳(やりたいことリスト、夢・人生ピラミッド、未来年表とそれをもとに作った「今年の重点目標」【未来年表から分解された昨年の反省と今年の目標・重点目標】や「DWMY・ToDoリスト」【未来年表から分解された日・週・月・年のやるべきことリスト】)をもとに、「中長期スケジュール」【1ヶ月単位】「短期スケジュール」【1日単位】を作る。

熊谷さんは年末年始の休みに未来年表を見直して「今年の重点目標」「DWMY・ToDoリスト」を作成し、この時同時に中長期、短期スケジュールを一気に書いてしまうそうだ。さらに中長期スケジュールは常に持ち歩き、短期スケジュールは毎週末に1週間分を完成させ、差し替えるそうだ。

自分なりのチェックリストを作っておく

判断基準をリスト化しておくことで、検討事項の漏れがなくなり、判断を迅速にロジカルにできるようになる。自分の考えをブレさせないため、ムダな思考時間を作らないための大切なツール。

実現する夢や未来には以下の条件を備えていることが必要

  1. 紙に書く
  2. 強く信じる
  3. モチベーションを維持し続ける
  4. こつこつ努力を続ける

手帳はこのための拠り所

自分の現状を客観的に眺める

夢とはあまりにもかけ離れた未熟な自分が随所で浮き彫りにされると思いますが、ここから逃げてはいけません。夢と現実との乖離を埋める行動計画そのものが成り立たなくなるので、辛抱して“目をそむけたくなるような情けない”自分自身を見つめることが大切です。

目標は書いて記録し、繰り返し読み返すことに意義がある

夢や計画は書いておけば決して忘れることはないし、常に目標との誤差を意識できる。

自分の夢にひっかかるさまざまな情報を手帳にスクラップすることを習慣化させる

興味を持った新聞記事、こういう店に行ける身分になりたいな、と思った高級料亭の写真、本を読んでいて出会った感銘を受ける言葉など。自分の夢を具現化する情報を集める。このことで夢に向かう気持ちを鼓舞できるし、情報に対して“鼻がきく”ようになってくる。手帳に情報を収めるということは夢をコレクションするのと同じ。

自分にとって大切な言葉を宝箱に集める

「戒め・名言・行動基準メモ」としてこれは大事だと思ったことを書きとめておく。自分にとって必要な座右の銘を読み返すことで戒めになる。心響く言葉に出会ったらすぐその場でポストイットにメモしたり、携帯にメモしたりして残しておくこと。あとでと思ったら忘れてしまう。
また、読み返す時にわかりやすいよう、あとでまとめることが必要。

勝つための基本方針

  • 一番になれないことは、最初からやらないこと

一番になれるかどうか充分に検討し、一番になれる!と気持ちが高揚したり一番になると確信できるだけの根拠を固めてから行動する。実際に勝つかどうかではなく、「一番になる!」という気合いを高めることが重要。

  • 戦わずして勝つこと

ライバルと仲良くしておく。お互いの顔や人となりを理解し、認め合っていれば相手に対する敵意が半減するもの。日頃から情報交換したり共通の夢を語り合ったりする時間を持っていれば憎まれることはない。

  • 勝ち癖をつけること

失敗したからとあきらめると失敗のまま終わってしまう。失敗を糧にがんばり続けると失敗が成功に結びつく。ビジネスの「勝ち」も勝つまでやるから「勝ち」になる。ただし、他人や他社を仮想的にモチベーションを煽るのは一時的には効果があってもあまり勧められない。大切なのは「私たちがナンバーワンになる」「私たちの会社がナンバーワンになる」という目標を持ち、誰もが一目置く実力の養成を心がけること。

締め切りのない仕事に成果は期待できない

あらゆる仕事に締め切りという目標を設定する。「いつまで」を具体的に数値化することで早く走り出せるし、仕事効率も高まる。

仕事の能力はたくさんの達成感に持ち上げられるようにして向上するものだ

達成した時の喜びが、次なる目標に向かうパワーになる。

大きな目標の旗を立て、プロセスに置いて大事な通過点に中くらいの旗、この旗から旗の間にさらに小さな目標の旗、小さな目標の旗の間にもっと細かい目標の旗…こんな風にたくさんの旗を立てるのが熊谷粒。言ってみれば「スタンプラリー」のようなもので、小さな旗をたくさん集めることが、仕事をする快感に結びつく。

ポイントは何だ?(ポイント集中)

落ち込んだり動揺した時、またはうれしくて舞い上がった時に無意識のうちに頭の中をグルグルと回る考えやイメージを心理学で「自動思考」と言う。この「自動思考」を止めて頭を集中思考に向けるために「ポイントは何だ?」と言うのを口癖にするとよい。

  • 初対面の人と会う時

「その人と会うポイントは何だ?」と考える。
何となく人と会って無駄な時間を費やすことを防げる。

  • ミスをした時

オロオロしそうになるところで「ポイントは何だ?ミスを認めて、打つ手を考えることだ」と頭に命じることで自動思考から抜け出し、善後策を考えたりミスに対して的確な対応ができる。パニックに陥ることを防ぐだけでなく、自分のミスを取り繕うための言い訳や無理な隠し立てを考えるなど、間違った方向の思考をシャットアウトするメリットも。

  • いい仕事が舞い込んできて気持ちが高揚した時
  • 複数の仕事が錯綜している時
  • 予想外のアクシデントに襲われた時

実体がわからないものに対して根拠なく悩んだり、悪い結果を予想しては落ち込んだり、慢心から未来への「読み」が甘くなったりするのは、脳に対してあいまいな「呪縛」を課しているから。ポイントを問いただせば現実と真正面から対峙できるので、前向きな行動力を生み出すことが可能になる。

より早く走り出すのではなく、より早くゴールに到達する

何かを思い立った時にすぐに行動したい衝動を抑えて、まず一息置く。そして最短のルートを見きわめてから一気に突っ走る。

勉強とは身につけたい教養を求めて行動することのすべてを指す。

本を読むことをはじめ、人と会って話したり、何かを体験したり、テレビを見たり、街を歩いたり、そういう日常の何気ない行動だってそこに「何かを得たい」という知識欲があればそれは勉強だ。

いい出会いは求めなければ実現しない

自分の夢、人生に大きな刺激を与えてくれそうな人を見いだし、積極的にアプローチして対面を果たす。「会って話を聞きたい」という熱意は相手にも伝わる。

意志決定の基準は「笑顔」と「感動」

何かを決める時にみんなが笑顔になれるか、感動できるか。こういう視点があるのとないのとでは行動の結果が変わってくる。欲だけで動いたり目先の利益にとらわれて方向性を誤ったりすることがなくなり、自分の仕事に対して誇りを持つことができる。

心に残った言葉
  • 「なりたい自分」を書き、そのための行動プランを書くことが、思い通りの人生を作り出すと言っても過言ではない
  • 習慣は人格をつくり、人格は運命をつくる
  • 学ぶとは、いかに自分が知らざるかを知ること
  • 礼儀正しさに勝る攻撃力はない
  • 「商いは飽きない」

商売はあきらめずに、気長に辛抱して継続するものだ。継続できる人が最後は成功する

整理整頓でモノ探しの時間を排除する

クローゼットの洋服は手前に下着を置いて、シャツ、スラックス、靴下、ネクタイ、上着というように着やすい順番に収納してある。洗濯したものは順番に着たいから奥に入れて、ハンカチやティッシュ、時計などの小物はひとつにまとめてある。
必要最低限の体の動きで身支度できるシステムになっている!探し回ったり引き出しを開けたり閉めたりする手間と時間を省く。ベストと思ったコーディネイトをポラロイド写真にとってクローゼットに貼っておくことで悩んだり着替えたりすることもなくなる。

モノを整理整頓し、自分が使いやすいシステムを作っておくとモノ探しの時間をゼロにすることも不可能ではない。