
- 作者: 中野明海
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/02/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とにかく、タイトルから表紙から何もかもものすごくアピールしていた。著者は有名なメイクアップアーティストだそうで、長年担当している安室奈美恵やYOUとの対談も収録されている。YOUと言えば年齢不詳でかわいいけど大人、とても人気のある人だ。私もけっこう好きなので、へぇ、YOUみたいになれるヒントがあるのかなと手に取った。開くと、
「大人こそ、メイクを楽しんでかわいくなりましょう!」
と書いてあった。誰でもファニーフェイスになれる、とも。
メイク本を買う時にチェックするのはとにかく写真のメイクが好きかどうか、それだけだ。この本にはこういう顔になりたい、という写真がたくさん載っていた。さらに、買うことを決めたのは著者自身がものすごくきれいでかわいい人だったからだ。年齢だって私よりずっと上なのに何なんだこのきれいさは、と思った。メイクさんといえば今は田中宥久子さんのようにご本人がきれいで有名な人もいるが、もともとは「裏方さん」なのに中野さんは女優さんかと思うくらいきれいだった。それでレジへ直行した。
よくよく読むと、基本的なテクニックは分かっている人向けに書かれているようだ。たとえば「つけまつげをつける」と書いてあるが、具体的なつけ方は載っていない。アイラインの引き方もチークを塗る位置も簡単に書いてあるだけなので、誰でも写真の通りにできるわけではないと思う。しかし、ポイントメイクに使っているアイテムも手に入りやすい、お手頃価格が多いのでやってみようという気にさせる。フェイスパウダーのつけ方や化粧直しの方法など斬新なテクニックも載っているし、赤ちゃん肌を作るためのデイリーケア、スキンケアやマッサージなども詳しく載っているので、トータルできれいになれる本だと思う。テクニックをこと細かに教えてくれる本ではないので、そのあたりは好みが分かれるかもしれない。
個人的には「そんなにメイク本ばかり買ってどうする」というのと「かわいいは似合わないんじゃなかったの?」という問題が。
メイク本だけでなく、本に対して思うのは「ひとつかふたつ、役に立つことがあればOK」ということだ。以前買ったメイクの基礎の本やGバランスメイクの本は詳しくテクニックが紹介されているのでそれを見ながらやればいいし、この本はメイクの雰囲気の参考になればいいかなと思っている。極端な話、これでまたきちんとメイクをしようと思う起爆剤になればそれで充分価値があるというものだ。
もうひとつ、今さら「かわいい」は必要なのか?という問題。こういう本が気になって手に取るということは結局私はかわいいが好きなのだ。私が似合う「かわいい」を追求するのもいいんじゃないかと思う。好きと似合うは違う、とよく言うが、好きが似合うを超えることもあるんじゃないか。せっかく誰でも似合う大人かわいいのヒントを教えてくれているのだ。この際だからかわいくなってしまおう。