毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

死ぬまでにやりたいこと

死ぬまでにしたい10のこと」という映画が前にあったが、私にも「死ぬまでにこれだけはやりたい」ということがいくつかある。きちんとリスト化はしていないが、そういうものは不思議にいつも頭のどこかにある。

今日はそのひとつが叶った。自分の努力や決断だけでは叶わないことだったので、本当にうれしかった。


私は崎谷健次郎さんの音楽をデビュー直後からずっと聴いている。ファンクラブも入っていたし、遠方のイベントも何度か参加した。ライブも欠かさず行っていた。ところが、崎谷さんは2004年にライブ活動をぷっつりとやめてしまう。

原因は「喉の不調」。声がまったく出なくなったそうだ。幸い、作曲やプロデュースの仕事は続けられたので音楽活動休止ではなかったが、「この状態ではファンに申し訳ないから」という理由でファンクラブも解散になった。私は何となく「崎谷さんは本気なのだ」と思った。いい加減なことはしたくない、と思う気持ちがそうさせたのだと思うが、ファンとしても覚悟を決めなければ、と感じた。崎谷さんの声がいつ戻るかわからない、一生戻らない可能性もあるんだ、ということを覚悟した。何しろ、原因も治療法もわからない、という話だったので。

それがいつかはまたライブに行けるといいなあ、死ぬまでにあと一度は見たいなあ、という気持ちになった。ただ待つことしかできないので、祈るような気持ちだったと思う。

ありがたいことに、崎谷さんの喉は思いのほか早く回復し、去年の1月には復活ライブが東京で行われた。本当に行きたかったのだが、なかなか東京まで行くことができず、大阪でライブがある日を心待ちにしていた。それが昨日だったのだ。


見るのはたぶん6年ぶりくらいの崎谷さんはまったく変わっていなかった。心配な声も、始めの頃はちょっと高音が出にくそうだったのではらはらしたが、途中からは伸びのある声で気持ちよさそうに歌っていたので安心した。新しい曲もいくつか歌ってくれたのだが、これがまたいい曲揃いでこれからが楽しみ。先を期待できるのは幸せなことだとしみじみ感じた。

大げさだが「生きててよかったー!」と思った。生きていれば嫌なこと、辛いこともあるが、こういううれしいこともちゃんとある。崎谷さんも喉の不調を乗り越えたご自分の体験から、「あきらめさえしなければ夢は叶います」と力強く話していたのが印象的だった。