毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

広がる「自転車ワールド」☆☆

4140882522自転車三昧
高千穂 遙
日本放送出版協会 2008-04

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以前読書日記でも紹介した「自転車で痩せた人」に続く作家・高千穂遙さんの自転車本。前著から2年、その間に著者の状況や考えも大きく変わったようだ。今までは車で言えばF1カーに当たる本格的なロードバイク命、という人が今は折りたたみできる小径車やママチャリにも乗るし、ポタリング*1もするようになったそうだ。さらに、ヒルクライムレースにも出るようになり、室内でも自転車をこげるようローラーまで設置するという力の入れよう。そのような活躍からか、競輪に関する連載を持つなどずいぶん幅を広げられているようだ。

というわけで広く浅く自転車の世界を見てみたい、という人にはいい本だと思う。各種自転車を選ぶ時のアドバイスや予算などが、色々乗っている人だけに説得力がある。と言っても、いわゆるママチャリの予算が3万以上、スペックが3速以上というのはすでに普通の感覚ではなくなっているが*2。なぜそのくらいの値段のものを勧めるのかはぜひ読んで確かめてください。

ただ、前著のストイックさ(やっていることも、文章も)がかなり変化したように感じるので、どちらかと言えば私は「自転車で痩せた人」の方が好きだ。まあこれは「自転車に乗ると痩せる!」というメリットが大きいと感じるせいかもしれない。「痩せられる」ことが一番の魅力に感じる人は前著を、乗ってみたいけどどれがいいかな、という人はこの本が合うと思う。

*1:自転車でぶらっと出かけること

*2:私はかなりの自転車好きだと思いますが、それでも乗っているのは1万くらいの量産品