大好きなハウステンボスから封書が届いた。いつも来る会報とは違うので何だろうと思い開けてみると、迎賓館及びエリタージュは貸切の場合のみご利用いただけます、という案内だった。回りくどい書き方なのでわかりにくかったが、貸し切ってくれないと採算が合わないよ、という経営方針の転換なのだと思う。書類の日付は9月吉日だったので、だいぶ前から決まっていたことのようだ。
何かプレスリリースなどが出ているかと思って調べてみたが公式なものはなく*1、ハウステンボスファンの個人の方が書かれているブログをいくつか読んでみて真相がわかってきた。8月にシェフが急に辞めてしまったために予約の受付を中止したのだそうだ。
ハウステンボスのオープン当初、総料理長は上柿元勝さんだった。その後その愛弟子である佐々木康二さんが総料理長を務められていたのだが、やはり会社更生法を適用され、新たな経営陣が乗り込んできた再生中の企業ではいろいろと大変なことがあったようだ。初めて泊まった時にホテルヨーロッパの朝食で感動した上柿元シェフのいちごジャム(瓶詰め)が今回買おうとしてもなくなっていたり、ちぐはぐな感じがあったのもそのせいだったらしい。あくまで推測の域を出ないが、とても残念なことだ。
私の豊かさの象徴だった迎賓館とエリタージュ。私は春に行けて運がよかったのかもしれない。「貸切じゃないと利用できないならそれだけ稼げばいいのよね!」と思っていたが、休止にはどうやって立ち向かえばいいのだろう。あの超一流のソムリエやメートル・ド・テルの方々はどこでお仕事をされるのだろう。
ハウステンボスは開園当時と経営方針が大きく変わり、私が居心地よく感じる場所はどんどん狭くなってきている。そんなにしょっちゅう行けたわけではないが、その最後の砦とも言える迎賓館とエリタージュが休止してしまうのはふるさとがなくなったようでショック。
自分の豊かさのイメージを見直す時期に来ているのかもしれない。
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