明日、火災報知器の点検があるそうだ。何と朝９時半から。１軒あたり５分程度で終わるそうだが、家中（押入も！）くまなく入られるわけで、ものすごくストレス度が高い。その時間帯に不在の場合は連絡すればキャンセルできると案内にはあったので、断ろうかなと一瞬思ったが、いやいやこういう機会を作ったほうが家はきれいになるからと思い返した。以前読んだ本で、「片付いた家を維持しようと思ったら定期的にお客さんを呼べ」というのがあったくらいだ。
それと、以前ガス会社に勤めていた友人が実際に点検業務に同行した経験があり、「訪問する方はほとんど家の中は気にしてないよ」と言っていたのを聞いて少し気が楽になったというのもある。確かに、仕事で行くんだからさっさと用事を済ませたいと思うかもしれない。今回の場合は火災報知器が問題なくチェックできればそれでいいんだから。
とはいえ、このままヨソの人をうちに上げるわけにはいかない。とりあえず戻せるものは元の場所に戻し、しまえないものは整理して揃えておく作戦にしたが、ちょっと片付けると下の方から「何これ」というものが出てくるのだ。たいてい忘れている。忘れているくらいだからなくても大丈夫なはず、とゴミ袋を出してきて思い切って捨てることに。
病気がわかった時わらをもつかむ思いで買った１０万以上する波動転写機、ブログを始めた頃友人の紹介で買ったアフィリエイトで稼げるというマニュアル（ン万円した）、買ったけど結局使い切れていない高級マッサージクリーム他まだあったデッドストック化粧品などなど、なぜか今回は値段が高かったものを思い切れた。せっぱ詰まっているからだろうか。それと、捨ててスペースを作ればもっと今の自分に合う、素晴らしいものが入ってくると信じられるからだと思う。家族には
「…それ高くなかったっけ？」
と突っ込みを入れられたが、ちっとも迷わなかった。ありがとう火災報知器点検。
今の自分がもう必要と感じていないものが家の中にあるのはあまり楽しいものではない。私だけの感覚かもしれないが、それがほしかった、必要だった時の自分の意識がまるで塩漬けになって残っている気がするのだ。インナーチャイルドとちょっと似ていると思う。今の自分にとっていいもの、役に立つものだけがある生活ができれば、人生は素晴らしく開けると思う。確信していると言ってもいい。ただ残念ながらまだ実際にできたことがないので、これをきっかけにぜひ体験したい。
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