ラクをしないと成果は出ない 日垣 隆 大和書房 2008-05-23 価格 ¥ 1,500 by G-Tools |
著者は作家・ジャーナリストだが、大学卒業後実にさまざまな仕事を経て執筆活動を始めたという経歴を持つ。そのさまざまな経験からこの本はできていると言ってもいいと思う。とにかく面白い*1。目からウロコのことがたくさんある。そうか、そういう見方もあったんだ、とか、こんな風に考えてもいいんだなど、常識破りのこともたくさん出てくる。
100のアイデアがあり、中にはこれは私にはちょっと、というものもあるが*28割以上は思わずうなってしまうようなものばかりだった。常識に縛られている、と感じる人ほど新鮮な驚きがあるのではないだろうか。たとえば「37―できるだけ葬式には行かない努力を」というもの。タイトルだけ見るとギョッとするが、読めばなるほど、と思う。
ひとつのアイデアにつき2ページ、少しずつでも読めるのでぜひ、読んでみてください。買うことにしたのでいつものメモはほとんどありませんがとにかくお勧めです。
アイデアのひとつ、「38―3日かかることは1日でやる」も思わずうなってしまった。
どんな仕事も、3時間あると思えば3時間かかってしまうし、逆に1時間しかなければ、追い込まれて何とかするのが人間です。
というわけで、出かける前の慌ただしい時間にこの日記も書いた。確かに何とかなるものだ。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
15―興味がわいたことは講演やセミナーに出て全体像と情報源を一気に押さえる
すべての疑問がセミナーで解決できることは、ほとんどありません。照れくささを乗り越えて講師に質問しても、限られた時間のなかであなたに許されるのは、せいぜい1問。ノートの左ページ、答えの欄はほとんど埋まらないまま帰路につくことになります。
そこで欠かしてはならない作業が、「宿題をこなすこと」です。疑問を宿題として持ち帰り、遅くとも翌日の夜までに片付けてしまいましょう。本を読んで自分で調べてもいいのですが、ベストは人に訊くこと。その道の第一人者に訊かなくても、知人に電話をかけまくったり、同僚にたずねたりすれば、ほとんどの疑問が解決します。
自分の内面から出てきた疑問というのは、非常に個性的で、あなたにとって大切な問題。これを解決した時点で、ちょっとした興味の芽は、将来の仕事となる大きなつぼみをつけています。