毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

人に好かれることは武器になる☆☆

4479771107人に好かれてうまくいく「愛嬌力」 はずむ人間関係をつくる仕事のしかた
本間 正人
大和書房 2008-04-17
価格 ¥ 1,365

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子供の頃、親からよく「お前はかわいげがない」と叱られた。そのトラウマがあるので、生まれつきかわいげのある人がうらやましいし、その方が上手く世の中渡っていけるというのはよくわかる。おそらくこの本で言われている「愛嬌」というのは「かわいげ」と同じだと思う。
しかし、この本によれば「愛嬌」は天性のものだが、「愛嬌力」は後天的に身につけられるそうだ。だったら身につけない手はない、と思って読んでみた。

愛嬌力とは何か、という定義から現在の自分の愛嬌力をチェックする診断、具体的な身につけ方や状況に合わせた愛嬌力の使い方などとても親切な内容になっている。
ただ、私は現在組織で働いていないため「具体的な状況」がほとんど自分には起こらないことと、後半何でもかんでも愛嬌力にこじつけているような印象があったので☆はふたつにした。

しかし、日々人とのコミュニケーションに悩んでいるとか、上手く話が伝わらないなど困っている人にはとても役に立つ本だと思う。著者によれば、「できる人」と「愛嬌のある人」は両立するそうだ。実力を存分に発揮するためにも、周囲と上手くやっていくためのスキルとして愛嬌力はあるといいと思う。女性だけでなく男性も。

個人的には「愛嬌力に必要な3つの要素」(下のメモでご覧ください)として始めに紹介されている「ゴムまりの法則」と、最後に付録としてついているQ&Aが役に立った。
著者(祐川京子さん)は24時間笑顔を目標に常に笑顔でいられるトレーニングをしているそうだ。続けているうちに形状記憶されたかのように笑顔でいられるようになるとか。「笑顔の形状記憶」という言葉が印象的だった。意識しなくても笑顔でいられるというのは、それだけですごいアドバンテージになると思う。

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

愛嬌力を形成する3つの要素=愛嬌力とは周囲の人と柔軟な関係をつくろう、とする力

1.適度に空気の入っている「ゴムまり」がよくはずむ

  • 適度な「空気圧」=「自信」がある
  • 過剰にならないエネルギーがある

適度な自信を持った人は、弱々しすぎず激しすぎない、適度なエネルギーの持ち主。そのカギを握っているのは「謙虚さ」。

2.表面に角のない「ゴムまり」がよくはずむ

  • 表面がさっぱりと乾いている=「自立性」がある
  • 物事を丸くおさめることができる

周囲に流されて優柔不断に振る舞うのではなく、自分で物事を決断し、相手に合わせることができる。場の空気が読める人。

3.丈夫な「ゴムまり」が、よくはずむ

  • 丈夫で強い=「精神的な強さ」を持っている
  • 物事を多面的にとらえる柔軟性がある

ストレス耐性が強く、自分のなかで絶えず変化し、成長していく多面的な要素に、常に意識を向けている。心がタフで、アイデアが豊富。