毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

彼女の辞書に「失敗」の文字はない☆☆☆☆

4062141388天国体質になる!──仕事を楽しむ52の秘訣
鶴岡 秀子
講談社 2007-06-29
価格 ¥ 1,365

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著者・鶴岡秀子さんは10歳から起業することを決めていたというすごい人だ。そのプランに基づいて大学卒業後に入社したアパレル企業で、対面販売で20人分の販売実績を上げたという伝説の持ち主。その後も夢に向かって着々と転職・企業を重ね、現在は「伝説のホテル」を作るという一番やりたかったことに取り組んでいる。
参考:著書のプロフィールと講演会の内容はこちら

この本はその著者が、講演会で話す内容や質問などから「夢を実現する秘訣」をまとめたもの。「がんばっているのに、成果が出ない時」「人の成功が羨ましい時」などこんな時どうするかという切り口で書かれたヒントが52個ある。語り口調なので読みやすく、すべてが著者自身の体験によるものなので心に響く。

内容が特に新しい、というわけではなく、成功法則の本を何冊か読んでいれば読んだことがあるものも多いと思うが、この本の最大の特長は鶴岡さん自身のキャラクターだ。
たぶんすべての質問の根底に流れるのは「どうやったらあなたのようになれるんですか?」じゃないかと思う。そのくらいこの人自身に魅力があるのだ。とにかく元気でポジティブ、何より失敗してもそれを活かしてさらにステップアップする強さがある。

…取材の場面で「成功体験の他に、鶴岡さんの失敗体験も教えてください」と質問された時のことでした。私は、自分の頭のデータベースをザーッと検索しましたが、一瞬失敗が出てきませんでした。そんなはずないのに!よくよくデータベースを検索すると、失敗した時のファイル名が、○○に失敗したけど、「△△に気がついた件」という感じに置き換えられていたので、出てこなかったのですね。おかしいと思いました、よくよくファイルを見たら、みんなほとんど失敗事例でした(笑)。
でも、こうして「学んだことのタイトル」にして記憶すれば、心にストレスがないし、失敗した負のキーワードを何度も唱える必要がなくていいなと思っています。

手元にこの本を置いて、しょっちゅう読み返したら前向きにどんどん進んで行けそうな気がする。また、今は会社で特にやりたくもない仕事をやっている、という人に特に読んでもらいたい。そういう状況でどう考え、何に取り組めばいいかというヒントがたくさんある。私も会社員時代にもしこの本を読めていたら、違う人生になったかも、と思った。

タイトルにある「天国体質」も象徴的な言葉だが、これも読めばなるほどと思う。

みなさんは、「天国と地獄が同じ場所だ」という話を聞いたことがありますか?…そのお話によると、実は天国と地獄は同じ場所なのです。
(中略)
この話を聞いた時に、私は「ハッ」と気がつきました。
「人間というのは、まったく同じ状況にあってもそこを“天国”にしてしまう人たちと“地獄”にしてしまう人たちがいる。つまり天国体質な人と地獄体質な人がいるのだ」と。だったら、「天国体質」で生きるべきだと思ったのです。

人生というのも同じようなもので、同じ道を歩いていても、お花に注目してお花畑を歩いているような幸せ気分で生きていく人と、同じ道にもかかわらず砂漠の部分ばかりに注目して生きていく人がいるのではないかなと思いました。 いつでも今あることに感謝しながらお花に注目して生きている人というのは、いつも満たされて幸せを感じているのだと思ったのです。

鶴岡さんがどんどん成功してステップアップしていくのも、天国体質だからだろう。今ある状況に感謝する、という話はよく聞くが、「天国と地獄が実は見ようによって変わるだけの同じ場所」というのはインパクトがあった。私も「天国体質」を心がけよう。

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

何かを提案したい時→相手が何を提案してほしいかを知る!

・相手がいることを忘れない
・何を提案してほしいかを知る
どんな商売でも、相手が何をしたいかを確認せずに提案するくらい的外れなことはありません。それは、プレゼンテーションの世界でも同じです。まずは、相手がいることを忘れないことが大切ですね。

人の基準でどうかではなく、自分の価値観や判断軸=自分軸に照らしてどうなのか

ということが何より大切なのです。
ちなみに私の成功のイメージは、「自分らしくあること」です。簡単そうでこれが結構難しい。「自分らしくないことを言ったり、やったりしながら世の中的に上手くいったとしても、ちっとも嬉しくない」と。いかに自分らしさを失わずに、世の中のために何ができるか、に私は毎日挑戦しているのです。だから、自分らしく生きられた日は、それだけで成功と、自分を褒められます!!

人に信じてもらいたいと思ったら、まず自分から相手を信じること

小さい時に、「人の判断は自分ですること」と教わりました。どんなに周りの人から「あの人は良い人よー」とか「あの人は悪い人だから気をつけなさい」とか言われたとしても、人から聞いた話ではなく、本当はどうなのかはちゃんと自分の目で判断しなければいけない、と教わったのです。
(中略)
真正面からの真剣勝負で負けた時には、傷を負うこともあるだろうけど、自分の力不足なのだから出直せばよいのだ。でも、少なくとも後ろから勝負をしかけてくるような人には、きっとやられてもすぐに立ち上がれるような気がするのです。ですから、まずは「人を信じよう」と心に決めたのです。