毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

話し上手ではなく伝え上手☆☆☆

4806132179今日からできる 上手な話し方
臼井 由妃
中経出版 2008-12-25
価格 ¥ 1,365

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あの臼井由妃さんが吃音症に悩み、人と話すことを避けていたことを、この本を読んで初めて知った。それを克服して社長として働き、多くの講演をこなすまでになるには、かなりの苦労があったと思う。この本は、その長年の経験から著者が身につけた「気持ちが伝わる話し方」を教えてくれる本だ。

この本の目的は流暢に話すことではない。この本の冒頭に「きれいな話し方は心に残らない」とあるのを読み、ハッとした。しゃべりのプロは別として、ふだん1対1や少人数で話す時、あまりにも見事に話されたらきっとその声の印象ばかり残って、内容は覚えていないような気がする。それよりは、その人らしさがにじみ出る話し方をした方が、心に残るのではないだろうか。
この本が目指すのは「伝え上手」。話し方の本の多くがそのノウハウやテクニックに重きを置くが、この本は話すことが苦手なまま社長になった著者ならではの視点が多く紹介されている。

プレゼンや交渉など、さまざまなビジネスシーンでのポイントもしっかり押さえられているが、私が一番なるほど、と思ったのが自己紹介のコツ。政治家のようにやるといいそうだ。名前をフルネームで始めと終わりにくり返す、自分から先に声をかける、あいさつにひと言プラスする、むずかしい言葉は避けてなるべくわかりやすく話す、ゆっくりはっきり話す、キャッチフレーズを効果的に使い自分をアピールする、など学ぶところは多いそうだ。

また、自己紹介で名刺(=会社名)に頼りすぎる悪い例が出ていたが、なぜそれがよくないのか、どういう名乗り方をすれば気持ちよく話ができるのかがよくわかる。

やっぱり最後は相手に対する思いやりや心の持ち方なのだなあとしみじみ感じた。伝えたいことと気持ちがあれば、それが一番人の心を打つのだ。
仕事で上手くコミュニケーションが取れていない、と感じる方にはぜひ読んでいただきたい本だ。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

話し上手な人の話は案外心に残らない

私は話し上手を目指すのではなく、心に残る話ができる人になればいいんだ!

話を進めるキーワード「きにかけていました」

き 季節
に ニュース
か 家族
け 健康(美容、ヘアスタイルなど)
て 天候
い 衣装(ファッショや持ち物など)
ま 街(地元の出来事や街で見かけたことなど)
し 趣味(凝っていることやスポーツなど)
た 食べ物(好きな食べものやお酒など)

伝える力は「3つのあい」から生まれる
  1. 愛情
  2. アイコンタクト
  3. 愛嬌
ナンバーワンホステスの極意
  1. 話す側よりも聞く側になる
  2. あいづちにほめ言葉をプラスする
  3. 「教えてください」を素直に言う
  4. 意見は求められたら言う