毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

無になる時間を作る

NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」、昨日は文化財輸送のプロ・海老名和明さんだった
美術展などで、ふだんは門外不出の仏像が特別展示され、目玉になっていることがよくあるが、どうやって運ぶの考えたことはあるだろうか。
恥ずかしながら、私はこの放送を見るまでそのことをまったく考えたことがなかった。まるでどこでもドアがあるように思っていた。

仏像は古い上に形が複雑で繊細だ。何百年も前に作られた像は、輸送に耐えることなど考えられていない。それを運ぶのだ。ていねいに梱包し、どこを支えれば輸送の負担が最小限に抑えられるかあらゆる手段を尽くし、そして車に乗せる。
毎日が緊張の連続。失敗が許されない。問題なく運んで当たり前の仕事だ。見ているだけで胃が痛くなりそうだった。この仕事を、海老名さんはもう何十年も続けてこられたのだ。


中でも印象的だったのは、必ず現場に1時間早く来て、ぼーっと過ごしていた時間。「無になる」時間を必ず持つのだそうだ。そうやって緊張と弛緩を上手く切り換えているのかな、と思った。
私はここまで緊張を強いられることはほとんどないが、自分をカラッポにして切り換えるのは素晴らしいな、と感じた。プロフェッショナルとは、という問いに「逃げないことでしょうね」と海老名さんは答えられていたが、無になれる時間を持つことが逃げないで仕事に向かえる秘訣なのではないだろうか。

これからは意識して無になる時間を作ってみよう、と思った。上手くオンオフ切り換えられるのが、仕事を続けるコツのような記がする。