毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

快食療法の本質がわかった☆☆☆☆

4827550395脳疲労に克つ
―ストレスを感じない脳が健康をつくる
(角川SSC新書)

横倉 恒雄
角川SSコミュニケーションズ
2008-05
価格 ¥ 777

by G-Tools

以前から何度か話題に上っている「快食療法」について書かれた本。著者の医師・横倉恒雄さんはご自身がいくら運動しても下がらなかった中性脂肪が、脳を制限しない食事によって下がったことをきっかけに、自身の「健康外来」で快食療法を行うようになった。

しかし、実は快食療法はそれだけではないのである。


この本を読むまで、快食療法とはダイエットだと思っていたのだが、快食療法は著者の提唱する「五感療法」のひとつで、味覚に働きかけるものだ。

現代は情報量が飛躍的に増え、そのために脳は疲労しやすくなっている。そうすると交感神経のスイッチが入ったままになり、入ってくる情報をうまく取捨選択できなくなるそうだ。脳が疲れ切ると、休むため=副交感神経優位に切り換えるため、「食べろ」「休め」「眠れ」という信号が出る。本来、人は健康ならば必要な量しか食べたくならないし、体を動かしたくなるものだそうだ。それが狂ってしまっている人が多いので、本能を自然に近づけるために効果的なのが「五感療法」というわけだ。

読んで非常に理にかなっているな、と思った。また、患者さんに対する目線がとてもやさしい。なので、口調も含めてこの本に書かれていることはすべて、とてもやさしくて読むだけで癒される。本来、お医者さんというのはこんな存在だったのだと思う。でも、今は本当に貴重だ。


自分を本来の自分に戻すヒントがこの本にはたくさん書いてある。新書で簡単に読めるので、ぜひ読んでみてください。
私は医者ではないが、クライアントさんに元気になってもらうのが仕事なので、著者の考え方には感激した。私のやりたいことがここに書いてある、と思うくらい。