どんな仕事も楽しくなる3つの物語 福島 正伸 きこ書房 2008-03-28 価格 ¥ 1,050 by G-Tools |
以前「リーダーになる人のたった1つの習慣」を紹介した、福島正伸さんの本。多くの成功者がメンターとして慕っている方なのでどんなむずかしいことを書いているんだろう、というイメージがあったが、こちらの本もあっけにとられるほど薄くて文字が大きい。絵本じゃないが、すぐ読める。シンプルで簡単に人に伝えられる形だからこそ、多くの人が受け入れているのかもしれない。
前半は実際にあった3人の仕事との関わり方の話、後半は「じゃあどうすればどんな仕事も楽しくなるのか?」という5つの心構えが紹介されている。簡単に読めてすーっと心に入ってくるが、じわっと効いてくる言葉だ。
この本を通して感じるのは、「物事をどう受け止めるかがすべてを決める」ということだ。今の状況を恨んだり、悲しんだりするのか、そこから何かいいことを見つけて感謝するのか。むずかしいかもしれないが、自分の心ひとつで変えられることだ。
この本はそれを、やさしく、淡々と教えてくれる。仕事がイヤになった時に読むと、きっとちょっと前向きになれる本だと思う。1050円とお手頃価格なので、手元に置いておくと“心の風邪薬”として働いてくれると思う。おすすめです。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
仕事が感動に変わる、5つの心構え
- 仕事の意味を考える
- 物事を前向きに受け止める
- 自己原因で考える
- 自分の可能性を信じて、自分らしくやる
- 目指すことを、あきらめない
考え方を変えるとは
考え方を変えるというのは、気づくことなのです。
気づくことで、実践することができるようになります。
実践することで、実感することができるようになります。
そして、実感することができれば、習慣にすることもできるようになります。
どのような出来事も、受け止め方で変わる
受け止め方というのは、性格ではなく選択です。人はいつでも自分の意志によって、どのような選択をするかを決めることができます。もともと考え方とは、生まれながら身につけてしまっているものではなく、その都度、自分で自由に選択することができるもののです。そして、その選択の習慣化が、その人の人生になります。
不満を作り出しているのは他でもない自分
他人のせいにすることは、その瞬間は楽に思えますが、同時に自分の出番、改善のチャンスを失い、達成感や感動を得ることもできなくなってしまうのです。
自己原因とは、自分の出番を作り出すために必要な考え方であり、他人のせいにすることは、そのチャンスを失うことなのです。
成功の方法はひとりひとり違う
百人がすべて同じ味のラーメン屋さんを目指したとすれば、全員が成功することはできなくなります。そうではなく、百人すべての起業家が成功するためには、どうすればいいのでしょうか?
その答は、百人それぞれが本当においしいと思う味を、本当にお客様に喜んでいただくことができるお店を、とことん追及していけばいいのです。
(中略)
つまり、ラーメン屋さんの成功方法は百人いれば、百通りあるのです。それぞれがみな、他にはない自分らしいラーメン屋さんとして成功することができるのです。
自分らしさとは、すべての人に可能性をもたらすだけでなく、社会をバラエティに富んだ、より楽しいものに変えていくことにもなるのです。
アイデアを見つける秘訣
それは、初めから正解を探そうとしないということです。新しい手法はすべて、「思いつき」のアイデアが元になります。その「思いつき」を大切にする必要があるからです。
初めから正解を探そうとすれば、せっかく思いついたアイデアを、その場ですぐに評価しようとしてしまいます。しかし、これでは新しい手法を見出すことができなくなってしまいます。
(中略)
そして、次のステップとしてたくさんのアイデアをひとつひとつ評価して、実際に効果がある、または検討する価値があるものを、選択していきます。ここで、きちんと評価すればいいのです。つまり、アイデアを出す時と、評価する時を、はっきり分けて行うということです。
あきらめないためには
始める前の段階で、人によって、いつあきらめるかが決まっているのです。ですから、あきらめなたいめには、始める前にあきらめないことを「決意」しておくことが必要になります。
あきらめないというのは、理屈でも何でもありません。それは「決意」に他ならないものだからです。