シーソーの法則 はづき 虹映 大和書房 2008-08-22 価格 ¥ 1,365 by G-Tools |
私はかなり成功法則の本を読んでいる方だと思っているのだが、初めて見ることが書いてあった。それは衝撃的ですらあった。
それは、「パートナーシップのあり方がすべてを決める」ということだ。パートナーシップがうまく行っていないのに、他の人間関係がうまく行くわけがなく、人間関係に問題があると仕事の成功や豊かさも得られない。
また、女性は父親との関係、男性は母親との関係がうまく行っていなければ、パートナーシップにも大きく影響するのだそうだ。女性の最初の失恋は父親に対してであり、そこから恋愛のパターンが決まる。また、男性は母親の胎内にいる時は完全にひとつだったのに、生まれたこと=お腹から追放されたと感じてしまい大きな喪失感を覚えるそうだ。その喪失感が「成功」への原動力になっているという。それだけに、パートナーと信頼関係を築くことはとても大切なことになるのだ。
おそらく、フロイトなどの心理学では当たり前とされていることだろうが、成功法則の本でこんなことを見るのは初めてだったので驚いたし、そこまで深くいろんなところに影響が出るというのはまったく知らなかった。
他にも、「人間関係の力学マップ」というものがあり、これも目からウロコだった。
- ライオン型(自立×ポジティブ)
- 番犬型(依存×ポジティブ)
- 一匹狼型(自立×ネガティブ)
- ヒツジ型(依存×ネガティブ)
これがマトリックスになっていて、ライオン←→ヒツジ、番犬←→一匹狼が対角になる。
だが、ライオンがいいかというと必ずしもそうではないし、力関係からヒツジにならざるをえない場合も出てくるらしい。今、毎日読んでいる「地上最強の商人」に“自分はライオンだ。ヒツジは遠ざける”というような内容があるのだが、確信を持って読めなくなるじゃないの、と思った。実はこの4つのどこにいても幸せにはなれない。
じゃあどこを目指せばいいの?というのはぜひこの本を読んでください。目の前にいる人を大切にしたくなる本です。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
「ポジティブ」がいいこととは限らない
人間はもともとネガティブに偏っている生き物なので、ある程度まではポジティブ思考も機能するのですが、ずっとポジティブ思考のままで生きていくことはできません。それは自分の中にあるネガティブなものを否定して、見て見ぬフリをしているだけのことです。それでは本当にうまくいくことはありません。
過去を否定しない
『今の私』は、『過去の私』がやってきたこと、考えたことが全部、集まってできたもの……、その集大成です。だから、過去を否定することは、今の自分を否定することと同じですし、今の自分を否定することは、それまでの過去の自分を全部、否定するのと同じことです。
自分に誠実であること
自分の中で『よい』と思ったことはすぐに実行し、『よくない』と思ったことはすぐにやめたり、改める勇気を持つことです。常に自分自身に対して『誠実であること』が大切です。自分の気持ちに、パートナーや家族に対して、会社のスタッフや取引先、お客様に対しても、常に『誠実』であることが、『真ん中』に居続けるために必要な条件です。
*1:正確には「誕生数秘学」です