毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

売上げを増やす小さなヒント☆☆☆

現在参加中のビジネスセミナーで、この本の内容の一部が紹介されていたので、くわしく知りたいと思って読んでみた。

著者は経営コンサルタントで、その前は準公務員を続けていたという珍しい経歴の持ち主。しかし、実績がない分、目の前の課題に一生懸命取り組んだおかげで、売上げをアップさせる方法を見つけられたという。この本は、その方法を実に具体的にくわしく教えてくれる。

この本のタイトルはイソップ童話の『金の卵を産むがちょう』から来ている。金の卵=売上げアップのアイデアを、どんどん増やしていくからだ。このため、本文中には「がちょう」のことば、イラストもがちょうでいっぱい。ここまでがちょうにこだわらなくても…、と内心思ったが、最後に出てくる「組み合わせ」の姉妹やいとこ、はとこという説明に必要だったのかもしれない。

しかし、内容は素晴らしい。これならできそうだ、と思うことがたくさんある。著者によれば、これだけいろんな方法がある、と知るだけでも効果があるそうだ。コンサルタントとしてクライアントに話を聞くと、ワンパターンの方法をくり返している企業がとても多いという。確かに、一度やってうまく行った成功体験にとらわれたり、新しいことをやる面倒くささを避け、今は効果がないのに惰性で続けてしまうことは多いかもしれない。自分が弱いのはどの部門か?何を取り入れればすぐに効果が出せるか?ということがこの本を読めば簡単にチェックできる。


特に素晴らしいと思ったのは、全編を通して感じる「お客様のためになるからこそ、この方法を取り入れてください」という著者の姿勢だ。抱き合わせ販売や値上げは、一見お客様にとってよくないことに感じて尻込みする人が多いと思うが、この本を読めば「そうか、これがお客様のためにもなるんだ」と思い切って前に進める勇気が持てる。

そして、増えた利益はまたお客様のために使えば、お客様の満足度も上がり、自分も豊かになれる。私にはこの発想がなかったので、いいことを教えてもらえたと思う。
個人商店や小規模の会社で、何からやっていいかわからない、どれをやれば効果が上がるのかわからない、というケースにはとても役に立つ本。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

すぐできるスケジューリング

  1. 大きな紙に、必要になりそうなことをどんどん書き出す。
  2. ある程度出尽くしたら、ふたつのカテゴリーに分類する。「自分でやること」「人に依頼すること」
  3. 手段を決める。パソコンを使うのか、紙に書くのか、などなど。頭の中できれいにイメージできるまで見直す。
  4. 期限を決める。コツは「逆算」。最終的に完成したいのはいつか決め、それに合わせて締切を作る。

ペイド・ボランティア(有償の社会貢献)=paid-volunteer

お客様に喜ばれ、結果として会社が儲かる。儲かったお金でさらにお客様を喜ばせる。この循環システムを作っていただきたいのです。私はこれを、お金をもらって社会貢献するという意味で、「ペイド・ボランティア」と呼んでいます。
金の卵が抱えきれないくらい増えたら、それを多くの方に分け与えてください。受けとった方が卵をまた増やしていく。もっと素晴らしい世の中になるでしょう。