毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

読みっぱなしにしない方法☆☆☆

ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』の読書編。
読んだ記憶はあるが、人に聞かれたりしても「あれ、何が書いてあったんだっけ?」とほとんど忘れていることが多いが、できるだけ読んだ内容が自分に残る方法をていねいに教えてくれる本だ。名付けて「インストール・リーディング」。
著者は業界紙記者なので、“職業柄情報を的確にさばき、必要なところだけ残す”作業に精通している。そのまま丸ごと使わないとしても、使えるノウハウは多い。

「インストール・リーディング」の流れは以下の通り。
1.探書リスト作成
テレビや雑誌などで気になったこと、スクラップした広告や記事から、お目当ての本をリストアップ
   ↓
2.指名買い
(不要な本を上手に避けて役立つ本のみ主体的・効率的に買う)
   ↓
3.マーキング
2枚の付せんを使って労力をかけずに、自分にとって大切なことのみチェック
   ↓
4.読書ノート作成
ねぎま式読書ノートで本の内容が頭に入り、自分なりの視点が生み出される
   ↓
5.検索テキスト作成
過去に読んだ本の内容・感想を簡単に引き出せる。
データベースを企画などのアウトプットにつなげる

面白いのは、本の読み方ではなく、本の探し方から「インストール・リーディング」が始まること。無駄な読書をしないため、的確に必要な情報を得るためにはコツがあるのだ。
著者は書店でぶらぶらと本を探すことはほとんどしないという。著者に言わせれば、「他のものは下調べなどをしっかりして衝動買いを避けるのに、本だけは衝動買いをする人が多い」という。“最近はカバーやポップの殺し文句がうまい”という言葉に思わずうなずいてしまった。最近の本はまるでテレビの予告編のように装丁や帯が派手で思わず引き込まれるが、いざ買って読んでみるとあれれ、ということが多いので*1、やはり本もいきなり買ってはいけない商品になったのだと納得した。

この「衝動買い」を避けるための方法が「探書リスト」。あらかじめ読みたいと思った本をリストアップしておく表だ*2。シンプルだがこれをこまめに更新しておけば、書店でハズレ本をつかまされる確率は確実に減り、主体的に本を選べるようになる。

その他、私に役に立ったのは検索テキストの作り方。読んだ本の必要な情報を、内容検索に必要なタグやアンカーをつけてテキストデータにしておけば、必要な時に瞬時にたどることができる。これは使える方法だと思う。やはり職業柄、情報管理をしっかりされているからだろう。


肝心の読書ノートはどうなんだ、と言われるかもしれない。これは読み方、記録の取り方が千差万別なのでそれぞれが読んでみて必要なところを学べばいいと思う。私は複数冊を平行して読むのは苦手な方だし、著者とはかなりスタイルが違う。手に取った時、この本を読んで読書日記の書き方が変わるかもしれないと思ったが、それは少しずつ影響が出てくることになりそうだ。
ただ、ひとつ大きな気づきがあった。今まで意識として「読んで記録する」ことが目的になっていたが、この本を読んで感じたのは「読書ノートを使ってアウトプットすること」が目的なのだ、ということだ。意識が変われば読み方や記録の方法がどう変わるのか、自分でも楽しみだ。

人によっていいと思うところ、取り入れたいと思うところがかなり違う面白い本*3。ぜひ読んで、読みっぱなしにしないコツを自分のものにしてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

パソコンを使った検索システムを作る(エクセルが便利)

(例)【12】080811読書ノート……江戸300藩最後の藩主/八幡和郎/光文社
1.タイトル
2.著者
3.出版社
の順でデータ化する。
【12】はノートの通し番号。日付は6桁で統一する。
「読書ノート」は分類タグ。あとで検索できるように分類タグを決めておくとよい*4「注目作家」「企画案」など。
また、ジャンルごとに絞り込めるようにうしろにアンカーを埋め込んでおくとよい。「ワイン」「イタリア」「マスコミ」など、あとで思い出しやすいものにする。

レファ本」が使える

ノンフィクション作家・日垣隆さんの造語で「レファレンスブック」「参考図書」のこと。何か調べる時の辞書の役割を果たしてくれる本のことです。『使えるレファ本150選』(ちくま新書)で詳しく紹介されています。
(中略)

そろえておくとよいもの

  • 地図
  • 統計
  • 百科事典
  • 年表
  • 字引き

探書リスト(読みたい本をリストアップする)

日頃目にする広告や書評をはじめ、他の本で紹介されていた書籍などをリストアップして「指名買い」をするための書名リスト。これを使えば、書店で本を探す時間が短縮できるほか、自分のニーズだけに従って主体的に本を選べるようになります。

探書リストの作り方

1.タイトルの頭に次のような記号をつける。

  • 単行本…T
  • 文庫…B
  • 新書…S
  • 雑誌…Z

など。
2.出版社も省略記号を決めておくと早い。

など。
3.新書はレーベル名+通し番号を控えておく。
新書は通し番号順に並んでいるので、番号がわかるとすぐに探せる。新書の場合、一番大事なのはレーベル名。このふたつがわかればタイトルや著者名がわからなくても探すことができる。

読書ノートをつければ読み方が変わる

僕の読書ノートは少し変わっていて、「抜き書き+自分の感想」という組み合わせでできています。

抜き書きをする箇所は厳選し、自分の感想は短く深く書くようになるのですね。
そのためには読み終わったあと、どのページのどの行を引用して、読書ノートを作るか、書き出す前に考える。結果的に再読していることになるわけです。しかも、意味のわからないことはさすがに書き写せないので、理解できるまで読み込む。

要は読書を自分にとっての「重要箇所を抽出する作業」にしてしまうのです。

そうすれば、よけいな枝葉を払うような感じで、おのずと本を読む目的意識が絞られてきます。

抜き書きのコツは、視点の移動をなるべく少なくすること

大きな目玉クリップ(プラスチック製の方がはさむ力が弱いので本を傷めない)*5などで本を留めておけば、手を離しても本が閉じない。

*1:最近の「読書日記」に☆ひとつが多いのでモヤモヤしていましたが、このくだりを読んでスッキリしました!

*2:サイトからダウンロードできます

*3:美崎栄一郎さんはこの本を読んで「ねぎま式」と)「ブックカバーをはずして管理」を取り入れたと書かれていたが、私はどちらもノーチェックでした

*4:著者はノートの内容をすべて検索できるようにしているため、読書ノートを単独で作るならこのタグは不要

*5:文庫・新書などはこれひとつで本を見開き状態のまま固定できます