毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自分にやさしくなれる本☆☆☆☆

心屋仁之助さんの本を読むのはこれで3冊目。一番取っつきやすい本だと思う。
むずかしいことは書いていない。ああしろこうしろ、ということも言われない。読むとホッとするし、深い気づきも得られる。不思議な本だ。 ====
人間関係がしんどいパターンには大きく分けて3種類あるという。

  • I'm not OK. You're OK.(私は間違っている。あなたは正しい)
  • I'm OK. You're not OK.(私は正しい。あなたは間違っている)
  • I'm not OK. You're not OK.(私は間違っている。あなたも間違っている)

この本では1章ずつ、各パターンに対して効く話がまとめられていて、今の自分に当てはまるところから読めばいいようになっている。

読むとわかるが、もし今「私は正しい。あなたは間違っている」のパターンに陥っていても、根っこは結局は自分を愛せていないところから来ているように思う。その攻撃性が自分を向くか、相手を向くかが違うだけのような気がする。

なぜそんな気持ちになるのか、わかりやすく教えてくれる。ストンと心に入ってくるので、気持ちが弱っている時も読めると思う。そして、どのパターンだったとしても、自分にやさしくしよう、という気持ちになれる。

人間関係で辛いことがあった時、ぜひ読んでみてください。今直面していなくても、もっと楽に人と関わりたい、と思う人必読です。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「問題」は自分の中にある(P32)

「私はあんなことしない」と、自分が「しないと決めている行動」「するべきではないと思っている行動」「間違っていると思う行動」を目の前の人がするから「反応」するのです。

その自分の中の問題を解決しないまま、その人の文句を言ったり、攻撃したり、変えようとしたり、排除しようとしたりする。
だから、いつまでたっても変わらない相手が、いつもいつも目について問題を感じるのです。
「私」がその問題を「持ち歩いている」からです。だから、どこに行っても、時代が変わっても、そういう人がいつも自分の周りにいる。
なので、「イヤな奴に、私の足を引っ張ったり、心の傷に手を突っ込んでかき回すような行為をやめさせる方法」とは、「自分の中の『反応する原因』を見つけて解消する方法」ということになります。
つまり心の体質改善です。

思考パターンは過去の経験でできている(P51)

それは、誰かに言われたこと、頻繁に起こったこと、教えられたこと、経験したことです。
そのような経験を通じて、
「こういう時には、こうなる」
という自分の中のルールを、自分の思考パターンとして自然に作り上げます。
そして、今現在、目の前で起きる出来事を見て、そのパターンに照らし合わせて、物事を判断します。
それが、「思考の慣性の法則」です。

「うまくいかないはずだと、思い込んでいないか」と疑ってみる(P55)

考えがすっきりとまとまる“金魚の法則”(P68)

金魚が頭の中にいるところを想像してみてください。
そして次に、頭の中の金魚を数えてみてください…考えごとをしようにも、ぐるぐるして考えがまとまらない時は、頭の中がこのような状態になっているんです。
こいつらを整理するためにはどうすればいいのか。
金魚を1匹ずつ水槽から出して、並べてしまえばいいのです。
これを頭の中でやるということは、
「頭の中で考えたことを、紙に書き出す」
ということです。
頭の中で、まるで金魚のように泳ぎ回っている「考え」「思い」「不安」を、1匹ずつ捕まえて、紙の上に並べていく。
すると、案外少なかったりするのです。

過去は現実ではない(P78)

自分にとっての過去は、自分にとって「だけ」の現実で、「自分がみた角度」の現実、「自分の立場で受け取った」現実であって、同じ出来事に関わった人には、その人にとっての現実がある。
まったく違う過去を持っているということです。
同じものを見ても、同じようには見ていないのです。

自分と他人の「フィルターの違い」を認められたら、人間関係の悩みは消える(P80)

「テンパった数だけ、人は成長する生き物でごわす」(P141)

水野敬也『大金星』より、主人公をサポートする変な男の言葉)

ダメなところ、悪いところを認める(P165)

「ダメな部分」「弱い部分」を、
「あぁ、弱い自分が、ダメな自分が、怖がっている自分がそこにいるんだな」
と思うことです。
「肯定しなくていい」
「好きにならなくていい」
「変えようとしなくていい」
「ただ、そこに、ある」と、存在を確認する。無視をしない。
実は、それだけでも「認める」ことになるのです。

「BUT」より「AND」で生きる

「BUT」で、前を否定するのではなく、どちらの存在も認める。
「AND」を使って生きてみませんか。