毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

好感度UPの秘訣は女子アナに聞け☆☆

著者の田中未花さん静岡放送の元アナウンサー。NHKのキャスターを経て、現在は話し方やマナーなどのイメージコンサルティングを中心に活動されているようだ。マナー学校として有名なジョン・ロバート・パワーズスクールで学ばれたそうなので、発声編、会話編以外のところも安心して読める。
この本を読むまで意識しなかったが、「好感度」というものに一番シビアな評価をされるのは女性アナウンサーなのだそうだ。


ターゲットはお茶の間。子供からお年寄りまでまんべんなく好感を持たれなければ務まらない。テレビには映るが、ゲストより目立ってはいけない微妙な立場。
などなど、毎日“好感度”を評価されるような仕事だけに、女性は女優やタレント、モデルよりも実は女性アナウンサーをお手本にした方がいいのかもしれない。

広くマナー全般についても基本的なことはすべて押さえられているので、新社会人の女性などにプレゼントすると喜ばれそう。
個人的な感想だが、この本の通りにすれば“おじさまキラー”になれるような気がする。人当たりよく、まんべんなく好かれることを目指すので、若い人よりも年配の人に気に入られるのではないだろうか。


全編「女性アナウンサーはこうしています」という話なので、一般向けの本にここまでアピールする必要があるのかな、とも感じたが、たくさんの方と会うお仕事なので、お礼状の書き方や贈り物についてはさすがの充実度。ぜひ取り入れたいと思う。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

運を呼び込む口角の作り方(P43)

1.割り箸をくわえて「イー」と10秒間保ちます。これを1日5セット。
割り箸を用意するのが面倒な時は、口を横にできる限り大きく開いて「イー」と言ってみるだけでもいいですよ。
2.歯磨き後に口をゆすぐ際の要領で、片頬ずつ内側に思い切り空気を入れます。右、左、とテンポよく行うことで頬の筋肉を刺激してください。これを1日10回。

話を作る時のポイント(P117)

「絵を描くように話す」という気持ちでスピーチを作ってみる。相手の心に絵を届けるつもりで話すと、表現力のある魅力的なスピーチになる。

緊張したら、ひとりごと(P120)

緊張したら、「あ、私緊張してる」と口に出して言ってへみる。そうして、客観的に緊張している自分を認めて挙げる。不思議なことに、気持ちもすーっとラクになる。
あとは、腹式呼吸で体全体に空気を染みわたらせるように深呼吸し、落ち着きを取り戻す。

スピーチ応用編:「3つの輪」で話す(P121)

大勢の人に語りかけ、飽きさせないために自分、二人称、三人称をシチュエーションに織り交ぜながらスピーチを作る、「3つの輪」という手法がある。
第1の輪 ひとりごと=一人称 自分だけ の輪
第2の輪 自分対相手=二人称 自分と特定の相手 の輪
第3の輪 自分対大勢=三人称 大勢 の輪

この3つを上手に絡めながらスピーチを組み立てていく。
【例文】
今日は、私のおすすめを紹介します。みなさん、なたまめ茶ってごぞんじですか?(大勢へ)では、今目の合った黒いシャツをお召しの男性の方、ご存じですか?(特定の1人へ)私は通販で知ったんですが、あの苦みのある味がたまらないんですよ。(自分へ)濃いお茶って好き嫌いがあると思うのですが、みなさんはお好きですか?(大勢へ)

引き算で会話する(P123)

人は、「どうしても伝えたい!」と肩に力が入ると、一方的に早口でまくし立てることが多くなる。一方的に早口で話せば情報量は多くなるが、本当に相手に伝わっているのか大いに疑問だ。
緊張してあせって「伝えなくちゃ!」と力んでいる時、表情はどうなっているでしょう。眉間にシワが寄っていたり、目が怖かったり……人には見せたくない表情だ。聞き手は、ぎゃーぎゃーまくし立てられた上ににらまれて、なんだか責められているような気持ちになってしまっているかもしれない。

伝えたい時こそ、必要最低限のことをゆっくり“間”をとって話す。伝えたいことは、大声を出すのではなく、ゆっくり丁寧に話す方がよく伝わるし、エレガントで素敵な話し方をする人だなと好印象を与えられる。

ベストトライアングルの視線(P133)

ベストトライアングルとは、相手の方の両目と喉元を結んだ三角形のこと。このベストトライアングルを意識して視線を投げかけると相手に威圧間を与えずに、かつ視線がはずれた印象を残さず“しっかり話を聞いていますよ”という姿勢をアピールできる。

ポイントはこのトライアングルをぼーっと見ること。
右目、左目、喉元と点を意識して見つめるのではなく、この三角形をぼーっと見る。すると、相手には、目だけを見るよりも柔らかな視線が届き、かつ目線がずれない印象を与えることができる。それに相手の目だけを見つめて話すよりもラクなはず。

出会った人の数だけお礼状を書く(P147)

準備するものは、カード、レターセット、切手、万年筆。まずはカード(封つき)から。慣れてきたら封書やThank Youカードにも挑戦してみる。
Thank Youカードは自分のオリジナルがあると素敵。伊東屋など、大きな文具店では輸入物の素敵なカードに自分の名前を入れてもらうことができる。著者はCRANE&Co.というアメリカのメーカーのものを使用。

切手はハガキや封筒に貼っておく(P148)

切手はあらかじめハガキや封筒に貼っておき、裏面に自分の名前を書いておけば、あとはその都度必要な時、相手の名前と文章を書けばいいので書きやすくなる。自分の住所と名前の入った封が員を作っておくととても便利。

便箋は白かクリーム色で上質なものを(P148)

空き時間に書けるように用意する(P149)

常にバッグにカードと万年筆、切手を貼った封筒を入れておき、お友達との待ち合わせのちょっとした空き時間などに書けるようにしておくと便利。

贈り物に一筆添える(P152)

アナウンサーは贈り物に必ず手紙を添える。品物に一言添えてあると、送り主の心が伝わってくる。
(中略)
久しぶりに友人と会う時には小さなお菓子をプレゼントしたり、友人のオフィスを訪ねる時には、食べやすいお菓子を持参したり。そして、贈り物にはさりげない一言が添えられている。
(中略)
直接お渡しできない時、口にするのは恥ずかしい「ありがとう」を伝えたい時、いつでも一言添えられるように、バッグの中に一筆書きの便箋と封筒、そしてペンを入れておく。

手みやげ用のお店を決める(P154)

プレゼント選びをスムーズにできるお気に入りのお店を見つけておく。

贈る品物別、金額別のリストを作る(P154)

和菓子、洋菓子など品物別の他に、金額別にも目星をつけておけば、毎回、手みやげに迷わずにすむ。また非もつのする菓子折を数点買い置きしておくと、急に訪問することになった時などに慌てずにすむ。私は1000円程度の菓子折と、3000円程度の菓子折を5つくらいずつ常備している。表にふせんで賞味期限を記しておくと便利。

いただいた名刺に印象を書き記したふせんを貼っておく(P169)

ポーチの中に入れておくと便利なアイテム:懐紙(P189)

お菓子をいただいた時、口元や指先を拭きたい時など、お懐紙はさまざまな場面で使える便利なアイテム。文房具店などでも300円程度で購入できる。季節の絵柄のついたものを持つと、ワンランク上の女性を演出できる。

3つのポーチでバッグを整理する(P190)

1.お化粧ポーチ
2.個人ポーチ(鍵、小銭入れなど)
3.仕事道具ポーチ(名刺、ストップウォッチ、メモ、ペン)
特別変わったものを持つわけでもないが、ポイントは鞄の中身を小分けして入れていること。鍵やお財布などのプライベートな必需品、お化粧道具、そして仕事用の小物を小分けすることで、鞄の中身を整理していつでも必要なものがすぐに取り出せるように工夫している。
(中略)
ポーチの色や形はなるべく同型のものにすると、さらにすっきり清潔感が出る。

肩の凝らないおしゃれ部屋着を持つ(P202)

おすすめは、バシャバシャ洗えてアイロンいらずのチュニックスタイル、手洗い可能で肌に優しいコットンワンピースなど。ポイントは、1枚で着られて肩が凝らないこと。
自宅でもくつろげ、ちょっと近所に出かけることも可能なおしゃれ部屋着を1着持っていると、チャンスの幅が広がる。

大勢の前では、マック方式(P136)

大勢の前で話をする時に、会場全体を意識して話をしているように印象づける視線として「マック方式」というものがある。
会場をMの字に沿ってゆっくり視線を投げかけると、会場全体に気を配りながら話をしている印象になるので、結婚披露宴でのスピーチやプレゼンテーションを行う際に実践するとよい。