先に読んだ『東大合格生のノートはどうして美しいのか』の元になる本。前著ほどたくさんのノートが出て来ない分、紹介されているひとりのボリュームが多い印象を受けた。
ただ、やはり「これのどこを見てきれいと言うのかな?」というノートもあり、東大受験を目指す人向けに作られているので、それ以外の人には役に立つ内容がやや少ないかもしれない。どちらか1冊を、と言われたら『東大合格生のノートはどうして美しいのか』をお勧めすると思う。
ただ、この本の研究を元に開発されたコクヨの「ドット入り罫線シリーズ」*1が紹介されていたので、これが役に立った。どういう理由でドットが付いているのか、どう使うのかが恥ずかしながら初めて理解できた。私は文頭を揃えようと思っても書いていくうちにどんどんずれるクセがあるので、ドットがあればきれいに書けるかも、とすっかりほしくなってしまった。
教科別のノートの取り方の解説もあり、やはり学生向けの本。ただ、ノートをどう取るか工夫することで、情報をまとめる力が養えるという。
ノート力は考えていることをまとめ、言葉にして相手にきちんと伝える力になり得るのですから。
ノート力はあなたの一生の財産になるはずです。(P107)
ビジネスパーソンでも、要約力を鍛えるためのヒントが見つかると思う。自分のノートの取り方に疑問を感じたら読んでみてください。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
まとめノートを作る意義(横山沙織さん)(P59)
自身の弱点を洗い出し、その改善点を明確にすること。そのために、授業や模試でつまづいた部分を重点的に書き込んでいく。以上を意識してノートを作れば、オリジナル参考書として価値のあるまとめノートができる。
未来の自分に気を使ってノートをとる(P110)
「東大ノート」の作り手たちは、みんな、あとから見直す時のことを頭に置いて、ノートを書いていました。
*1:ルーズリーフもあるそうです