毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

禅宗のお坊さんが伝える呼吸法☆☆


※この本は新版です。私が読んだのは柏樹社(1985年刊)の古い方です。

以前読んだ『愛語』に出てきた、白隠という禅僧の書いた本『夜船閑話(やせんかんな)』の話。紹介されていた呼吸法に興味があったので、地元の図書館にあったこの本を借りて読んでみた。


著者・村木弘昌氏は医師で、「調和道丹田呼吸法」という呼吸法を広める団体の代表だそうだ*1。その団体の創始者が取り入れたのが、この白隠の呼吸法。
この本では、『夜船閑話』の現代語訳と解説、また呼吸法に関するくわしい説明を読むことができる*2。著者の団体でやっている呼吸法と白隠の呼吸法はまったく同じではないので、純粋に白隠の方法が知りたい人には向かないかもしれない。
ただ、呼吸法の知識のない人が現代語訳だけを読んでも、たぶんわからない部分の方が多いと思う。なので、“体にいい呼吸法を知りたい”という人にはいいのではないだろうか。ただし、やはり動きのあるものを文章や絵だけで理解するには限界がある。


『夜船閑話』とは、白隠(1685−1768)が激しい修行のために体を壊し難治の病となった時、山奥の白幽という老人から教えてもらった呼吸法で健康を回復した話を書いた本だ。この後白隠は健康を取り戻し、同様に修行で健康を害した弟子たちにこの呼吸法を教えていたところ、噂を聞いた出版社がぜひ本に、と提案し、まとめられたものだそうだ。それが評判を呼び、現在まで伝えられているという。

『夜船閑話』に出てくる呼吸法は大まかに言ってふたつある。「内観の秘法」と「軟酥の法」と呼ばれるものだ。『愛語』に出てきたのは「軟酥の法」。
実は、以前私はこの「軟酥の法」とほぼ同じものをやっていたことがあった。


由美かおるさんが続けていることで有名な西野流呼吸法。その中にこの「軟酥の法」のようなものがあったのだ。また、西野流は足芯呼吸と言って足の裏から呼吸するイメージをするのだが、この本にも足心(足の裏)や踵から呼吸するやり方が出てくる。ルーツはこんなところにあったのか、と感慨深かった*3


紹介されている法のどちらも精神統一が必要だと思われるので、読んだだけで身につけるのはむずかしいかもしれない。だが、効率よく酸素を取り込めればいい、と割り切って練習するだけでも何もしないよりはいいのではないだろうか。現代は無意識に呼吸を止めている瞬間のある人が多いそうだが、1日のうちで何分かでもしっかり呼吸すると心身の健康にいいと思う。もし、呼吸法に興味があれば読んでみてください。

*1:1985年の出版当時の情報です

*2:原文も巻末に掲載されています

*3:結局続いていないので、偉そうなことは言えませんが…