毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

会社で自由を手に入れる戦略☆☆

この本を読んだきっかけも「ビジネスブックマラソン」だった。昨年ビジネスセミナーで知り合い、親しくさせていただいている井上和幸さんのエピソードがこの本の紹介に出てくる。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら

井上さんが、著者の小笹芳央さんに惹かれて就職先を決めたと書いてあったので、読んでみたくなった。


非常にオーソドックスな「会社で好きな仕事をする」ための指南書だ。とてもやさしい言葉で書かれていて読みやすい。ただ、これは明らかに20代の若い人向けの本だ。会社員人生で失敗しないために必読だと思う。
私など、この本で悪い例として挙げられているパターンそのものだったので、「20代の時にこの本があれば…」と思った。今頃は違う人生になっていたかも。
言葉はやさしいが、そのくらいインパクトがある。


会社で自由に仕事をするためには、まず「信用残高」を増やすこと。そして、頼まれた仕事で結果を出すこと。報酬をお給料で考えず、より大きな仕事だと考えること。などなど、若い頃よくやるカン違いをただしてくれる。
特に、「今、目の前の自由」を求めるのではなく、長い目で見た自由を獲得するために今は何かを犠牲にすることも必要、という言葉は衝撃的だった。何ごとにも長期的な視点は必要なのだ。


今あなたが「評価されていない」、と思うなら、ぜひ読んでみてください。もしかすると、あなたは求められているものを提供できていないのかもしれません。そのカン違いに気づくきっかけになるはず。
これから就職という大学生にもお勧めです。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

自由を獲得するための覚悟(P61)

成長し、完璧な自由を獲得するまでは、「理不尽で納得のいかないことは日常茶飯事」という覚悟をしましょう。その覚悟とともに、自分なりに“その偶然”を意味づけすることが大切です。
(中略)
自分でどれだけ壮大な意味づけをするか。――それによって成長できるかできないかが決まると言っても、過言ではありません。

自分の価値を上げるには、性質の違う(=相反する)ふたつの能力を身につけることが効果的(P85)

「濃い時間」を自力で作り出す(P91)

※濃い時間とは、夏休みの宿題を一気に仕上げた8月末や、1年の目標を立てた直後のお正月からの数週間をさす(著書の定義)
弊社では、自然に濃い時間を演出できるように、ちょっとした工夫をしています。
3ヶ月を1年と捉えるカレンダーを、独自に作っているのです。要するに、年に4回お正月がやってきます。そして、「疑似年末年始休暇」として、3ヶ月ごとに3連休を設定、年に4回、心新たに抱負を語り、目標設定できるようにしているのです。1年に1回のお正月よりは、回数が多い分、濃い時間を多めに取れます。

時間の節目を意識する(P92)

時間に追われているという人は、まずは時間の節目を意識してみる。そして、節目ごとに目標を立てて、その成長度合いをチェックしていきます。

「原因作り」(=種まき)に割いている時間を「見える化」する(P95)

※やっているつもりでやっていない場合
「原因作り」という視点から、たとえば1ヶ月、3ヶ月の時間の費やし方をチェックしてみてください。ダイアリーを見返して、、結果を出すための「原因作り」につながっている行動と、そうでない行動を、マーカーなどで色分けしてみるといいでしょう。

失敗の傾向や癖を知る(P180)

自分がどんな時にどんな失敗に陥るのか、その傾向や癖を認識して、常に自戒の気持ちをもつことなのです。

変化を恐れると、ピンチに見舞われる(P181)

私の実感では、「変化を拒んだ瞬間にピンチが訪れる」という方が、正しい気がしています。

「ちょうどよかった」の呪文でピンチを乗り越える(P192)

「ちょうどよかった、これをきっかけに……」という呪文によって、どんな失敗やトラブルに見舞われても、挫折感や不幸感に陥ることなく、それを次の成長やチャンスに変えることができます。

いやなことや身の丈以上のことに直面している時、人は悩む(P197)

「悩み」というものの根源を考察してみると、悩む場面というのはふたつしかありません。
ひとつは、苦手なこと、やりたくないこと、いやなことに直面している時です。これは葛藤を生むような状態であるとは言えません。シンプルに、自分にとって不都合なこと、不利益なことが目の前にあるだけです。

「魚の目」で時間軸を変えてみる(P205)

「鳥の目」と「虫の目」を自在に切り替えて悩みやピンチを乗り切るように、「魚の目」で見る場合、「短期志向に陥っているな」という時は川の上流、つまり、長期的視点を持つようにし、逆に先のことばかり考えて憂鬱になっている時は、目の前のことに目を向けることが大切です。

今日楽しいこと(P207)

5年後、10年後ではなく、まずは今日楽しいことが大切なのです。
今日楽しければ、明日をいい気持ちで迎えて、明日も楽しい。5年後、10年後はその積み重ねの中で結果的に過ぎ去っていく時間です。1日1日を大切に過ごし、充実させていくことに集中した方が、納得のいく5年後、10年後を迎えることができるのではないでしょうか。

未来を閉ざした瞬間、「今」が意味を持たなくなる(P220)

この後も生き続け、存在し続けるという「未来」の想定があるから、その未来をよりよくしようと思って、本を読み、人と関係を作り、いい仕事をしようとします。人の努力、もっと言ってしまえば「生きる」ことへの意欲は、未来が自らに開かれていると思うから起こりうるものなのです。
人は、開かれた未来とともにしか、充実した「今」を生きることができません。