『ちょいデキ!』を読んで衝撃を受けたことがある。それは
本を全部読んでいませんか? (P143)
という問いだった。
青野さんは手を止めたくなる箇所に出会うまで、バサバサとどんどんページをめくるそうだ。確かに、
どうせ本を全部読んでも、心に残るのはごくごく一部の言葉です。数行くらいのものです。(P144)
というのは正しいと思う。
ただ、子供の頃からの習慣で一字一句なめるように読むものだと思っていたし、ましてこんな本のことを書くブログをやっていたら、責任というものもある、と思っていた。
ああそうなんだ、バサバサやってもいいんだ、と思ったら肩の荷が下りた。一緒に借りていた“ほぼ難読本”を試しにバサバサやってみたら、案外読める。これなら大丈夫そうだ、と思った。
『新書がベスト』の小飼さんはさらにすごい。“読書というのは自分にない知識を得るためにやることだから、すでに知っているところは読まなくてよい”という意味合いのことを書かれていた。だから、本を読めば読むほど1冊にかける時間は短くなるのだそうだ。自分の中に“すでに知っている情報”が増えていくから。
何て合理的な読み方。だからあんなにたくさんの本が読めるのか。
読みたい本を全部ていねいに読んでいたらどうしても他のことにしわ寄せが行く。今は読書以外にもやりたいことが増えたので、何かやり方を変えるしかない。
しばらく「バサバサ」読書術で行きます。