言わずとしれた、勝間和代さんの本。あまりに著書が多すぎてこの新書はまったく知らなかったのだが、鹿田尚樹さんの『10分間リーディング』で紹介されていたので興味を持って読んでみた。
勝間さんが言うには、「今のポジションはインターネットでの戦略なしには達成できなかった」のだそうだ。その戦略を公開したのがこの本。具体的な3ステップが紹介してあり、巻末には小飼弾氏、青山直美氏(=村山らむね氏)との鼎談もある実践的な本だ。なお、タイトルは
私は、このようなインターネット・ メディア活用の力を「目立つ力」と表現しました(P3)。
から来ている。
インターネット・メディア戦略は以下の5つの手続きで行うといいそうだ。
- コンセプトを決める
- 目的を決める
- コンテンツを決める
- 読者を想定する
- 差別化を考える
一番大きなものは「コンセプト」。ここが間違っているとすべてがずれてしまう。自分のコンセプトが何かわからない人は、いろいろ書いてみて反応のよいものをさらに育てていくと間違いがない*1。勝間さんは“実はガジェットおたく”とか、自転車マニアということがブログではコンセプトになっているそうだ。
実は、上の5つはあくまでステップ1のプロセスだ。ステップ2には「面白いブログを書くための20のルール」が紹介されている。これを読むだけでもこの本の価値はあると思う。
勝間さんはインターネット上でのあれこれ(ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなど)を“立体名刺”と呼んでいる。より自分を立体的に表現し、わかってもらうためのツール、ということだ。いろいろ自分でやっている人も多いと思うが、その使い方や展開方法を戦略でくくって考えてみると、もっと手軽で効果的なやり方が見えてくる。がんばっているわりに反応がもうひとつ、という方はぜひ読んでみてください。
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*1:このブログが書評メインになったのも、まさにそういうことでした