毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

本当に「できない」のか考えてみる☆☆

著者・南壮一郎さんは、実績ゼロの状態から、三木谷社長への20分のプレゼンだけでプロ野球チーム「東北楽天(ゴールデン)イーグルス」の立ち上げメンバーに選ばれた人だ。そこには、夢をあきらめず、がむしゃらに突き進んだ著者の人並みはずれた情熱があった。まるで映画のストーリーのようで、ハラハラドキドキしながら読んだ。


小さい頃、著者の夢は米国メジャーリーグチームのオーナーになることだったという。なぜ日本のプロ野球ではなくメジャーなのかというと、子供の頃カナダに住んでいたからだそうだ。
その後一度は金融関係の仕事に就いたが、ある時その夢を思い出し、それに賭けてみようと退職。そこから著者の行動力がすごい。


メジャーチームのスタッフになるには、アメリカの大学生にとっても狭き門。それを何とか潜り込もうとあの手この手で攻め込む。当てもないのにオーナーに手紙を書いて自分をアピールし、何度も渡米してオーナーや代理人に面会を申し込み、アポイントを断られても突撃訪問までする。やみくもにやるのではなく、きちんと考えて工夫もされている。それが、結果的に日本のプロ野球チームのスタッフとして入社するきっかけをつかむことにつながったのだ。


この本では、そんな著者がやってよかったこと、工夫したことを惜しみなく教えてくれる。今のところメジャーチームのスタッフになる、というところまで行っていないが、突撃で会ってもらった人たちとは未だに交流のある人も多いそうで、著者によれば“しっかり考えてできることをやれば、会えない人はいない”という。20代の時に読みたかった。


役に立つことは人によって違うと思うが、おそらく誰にでも効果的なのはタイトルにもなっている「自分軸」の作り方だ。やり方は簡単で、やりたいことを1000個を目標にとにかくひたすら書き出し、それをグループ分けするだけ。著者によれば、だいたい3つに分かれることが多いそうだ。その3つが、人生を通してやりたいことの軸になる。
自分の軸があるかないかで、人生は大きく変わりそうだ。これだけでもやってみる価値はあると思う。


ただ、著者のように行動できる人はなかなかいないと思うので、逆に「ここまでやらないと夢に近づけないのか…」と落ち込む人も出てくるかもしれない。
著者のストーリーは著者のもの、自分と比べることなく、著者が行動したことで得たエッセンスをもらうと割り切って読むのも一つの方法だろう。
逆に、熱い人、熱い話が好きな人にはモチベーションを上げるために最適な本。ご自分のタイプに応じて読み方を選んでください。
私のアクション:本当にリスクなのか、やらない言い訳なのか考えてみる



以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

優先順位を決めるためのシンプルな方法(P86)

「捨てるものは捨てる」と決めること。新しいことを始めるならば、最初から100点満点を狙う必要はない。
まずは70点を目指すのだ。

否定されるのを恐れない(P103)

多くの人は、断られたり、受け入れたりしてもらえないことを怖がって、それを恐れてリスクと感じているだけだ。

「自分がなりたい人」のそばに行く(P110)

自分を変えるための一番の方法は、「自分がなりたい人」の近くにいること。そういった人たちと時間を共有しながら、そこで見たり聞いたりしたことが、自分の身についていく。

同じ業界の人にはどんどん会いに行く(P148)

多くの人は、同じ業界の人に会いに行こうと言われると、二の足を踏んでしまうようだが、同じ業界の人にはどんどん会いに行ったほうがいい。事業に絡む方々だからこそ知っている情報、事業のポイントや彼らのニーズを聞き出す。「情報交換しませんか」「新しい事業の相談に乗ってくれませんか」と連絡を取ると、意外なほど快い返事が返ってくる。実は、相手も他の同じ業界の人たちの情報を知りたいと思っているのだ。

人生のチャレンジには回数制限がない(P204)

野球とは違って、人生のチャレンジには回数制限がない。何度打席に立ってもいいし、たった3球の空振りで終わるとも限らない。人生のチャレンジは、何度失敗しようが、続けられるのだ。

「3つの手」――挙手、拍手、握手(P208)

「3つの手を大切にしなさい」
尊敬する先輩から教わった、大事な教えだ。「挙手、拍手、握手」という3つの手には、主体性、尊敬、友情や和を大切にするという意味が込められている。

多くの人にとってのリスクとは(P212)

「不確定要素」のことをさしているのだ。

わからないことは「リスク」ではない(P214)

・自分にとって「リスク」だと思うものをすべて書き出してみよう。
・その中に、わからないことを「リスク」と呼んでいるものはないだろうか?
・本当に「リスク」と言えるものは、どのくらいあるだろうか?

「できる方法」を考える(P221)

「できない理由」から考えるのではなく、「できる方法」を考え抜こう、ということだ。たとえカッコ悪くて、地道な手段しかなく、時間がかかるとしても、とにかく「できる方法」を考えること。