毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

才能より必要なもの☆☆

野村克也楽天名誉監督の本。たくさん本が出ていて何冊も読んでいるのに、また読んでしまったのは現役選手のエピソードがいろいろ出てきたからかもしれない。


著者が一番言いたいことは今までの著書と同じでシンプルだ。「考えなければ一流になれない」。今活躍している選手の中でも、体格や才能に恵まれなくても、努力や工夫でカバーして今の地位を築いた選手がたくさんいる。
逆に、才能に恵まれているのに「自分を知る」ことができなかった、または怠ったために不遇をかこっている選手も(気の毒だが)実名が挙がっている。


確かに、野球に限らずアスリートの本を今までたくさん読んできたが、考えない人はいなかったし、全員自分をよく知っていて、欠けているところを補うのでも、才能を伸ばすのでも、目的をもって努力していた。
努力しない人や、漫然とやっている人は数年活躍できても、長続きしないのだ。悲しいことにそういう選手もたくさん見てきた。
ただ、それは野球選手に限らない。どんな人でも生きていく上で「考えること」はますます必要になってきている。その心がけがあるかないかで、人生がこれだけ変わるのだ、とちょっと恐ろしい気持ちになった。

個人的には、野村監督の代名詞であるID野球の成り立ちがくわしく書いてあって面白かった。この話はあまり他では読んだ記憶がないが、やはり著者が現役時代打つために考えた結果がID野球の元になっているだそうだ。


ただまあ、人間年と共に愚痴が増えるというか、ぼやきの割合が増えているのは気のせいだろうか。
プロ野球に対する自論も展開されているが、「クライマックスシリーズ」反対など、この人本当にプロ野球全体のことを考えているのか、経営のことも考えてから発言していただきたい、と思った。
大坪正則さんの本*1をぜひ読んでもらいたい。
私のアクション:目標を達成したら、しっかり満足してから次のゴールをすぐ決める
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

一流選手に共通するのは「自己満足しない」こと(P43)

「妥協」「限定」「満足」という言葉は禁句。「俺はこれくらいやればいい」と思ったら、それで終わる。思った時から下降線をたどっていく。