毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

会社に頼れない、これからのキャリア術☆☆

探書リストの1枚目に書いてあった本。たぶん今ならリストに挙げないな、とは思ったが、本田直之さんなので読んでみることにした*1


この本が出たのは2009年春。2年以上前なので震災はまったく関係ないが、震災後の社会状況をかなり正確に予測しているようでその点では素晴らしい。

今までのように「会社に所属して一生勤め上げる」ことはほとんど不可能だ、ということはもう疑いようのない事実。だが、具体的にどうシフトチェンジすればいいのかわからない人も多いと思う。
この本では、とても具体的にどんなビジョンを持って、どんな行動をすればいいのかがわかる。

本田直之さんと言えば、1年の半分はハワイにいて、トライアスロンを熱心にされている成功後のイメージしか知らなかったが、1日4ドルで生活したMBA留学時代の話や、ビジネスでも何度もピンチを切り抜けてきた体験が語られていて興味深い。
その経験に裏打ちされた計画なので、説得力がある。

内容としては外部人脈の作り方やマルチキャリアを築くためにいつ何をやるのかなど、本田さんの他の本にも出てくるものも多い。
だが、1冊でさまざまな読める上に具体的にアクションを起こしやすい内容になっているので、これからのキャリア形成に不安を持っている人、特に会社勤めの人には役に立つと思う。
これからに備えたい人はぜひどうぞ。
私のアクション:未来の自分に借金を残さない(=物事はすぐ片づける)
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

1時間かかった仕事を5分で終わらせる(P66)

具体策としては、物理的に自分を追い詰めるのがもっとも効果的です。たとえば、これまで1時間かかっていた作業を30分で終わらせると決める。もっと劇的に5分で終わらせると決める。
(中略)
そもそもイノベーションとは、「切羽詰まった経験」の産物です。制限が多ければ多いほど、ブレイクスルーとなる発想の転換が訪れます。俗に「火事場のバカ力」と言いますが、意図的に自分を緊急事態に追い込むと、そこからは必ず「速く成し遂げるための工夫」が生まれます。
(中略)
その際に大切なのは、劇的なまでに思い切った変化を目指すことです。1時間かかった仕事を50分で終わらそうでは、これまでの延長上でしか考えられません。10パーセントの効率アップではなく、10倍の効率アップくらいの極端な気持ちでやらなければ、時間感覚を変えることはできないのです。

物事を先送りにするとは、借金をするのと同じこと(P182)

利子が雪だるま式に増え、先に行けば行くほど大変になってしまいます。
私の場合、部屋が片付いているかどうかが、意志決定できているか、物事を先送りしていないかのバロメーターになっています。部屋が散らかるとは、使ったものを元に戻す手間を、「あとで、あとで」と先延ばしにする行為の蓄積で起こります。借金が膨らむのと同じメカニズムです。
だから私は片づけでも何でも、「面倒くさいな」と思った瞬間、「だからといって先延ばしにしたら、将来の自分に負債を追わせるのと同じ」と言い聞かせ、先送りをしないように自衛しています。

*1:約30分間リーディングで読了。自分の関心のあるところ中心に読んでいます