毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

集中力で人生が変わる☆☆☆☆

(文庫)集中力 (サンマーク文庫)
集中力
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セロン・Q・デュモン
サンマーク出版(サンマーク文庫)(2011/03/14)
\630
たまたま書店で見かけて気になり、購入した本。最近では珍しい出会い方だった。
この本の特筆すべき点は「集中力を鍛えるトレーニング方法」が書いてあることだ。そんなにむずかしくなさそうだったので、読んでみることにした。


著者の「セロン・Q・デュモン」という名前は実はペンネームのひとつ。元弁護士で、心身を病んで回復した経験から執筆活動を開始、たくさんのペンネームを使い分けて100冊上の本を書いた人だそうだ。1932年没なのでかなり前の本だが、単行本が出たのが2006年、文庫版は今年の3月なので、古典的名著なのだろう。

レッスン1から20まであるが、実際のエクササイズはレッスン14に出てくるだけで、あとはほぼ読んで理解するタイプのレッスンだ。
さすがに古い本なので、最近のような実践タイプの本とは少し違うと思った方がよさそう。


書いてある内容は集中力のなさを自覚する私には耳の痛いことばかり。コンパクトにまとまっているとは言いにくいが、太字にしたり字を大きくしたりしてわかりやすくしてある。読むだけでも「よし、集中するぞ」という気持ちにさせてくれる。
また、いわゆるアファメーションだったり、引き寄せの法則のような、『ザ・パワー』でも書かれているようなことがいろいろと出てくる。
ただ、切り口は心理学寄りなので、スピリチュアル系が苦手な人でも読みやすいと思う*1

630円で集中力がつき、人生が変わるならやってみる価値はある。“集中力がないのが悩み”という私と同類の方、ぜひこの本を読んで弱点を克服しましょう。
私のアクション:朝晩のアファメーションを唱える
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

成功するための心がまえ「私は道を見つける。道がなければ作る!」(P50)

私の知人に、大銀行の頭取を務める男性がいる。彼はその銀行でメッセンジャーボーイとして勤めはじめたのだが、その時父親は“P”の文字を書いたボタンをひとつ作り、彼のコートにつけて言った。
「いいかい、この“P”はお前はいつかこの銀行の頭取(president)になる運命だということを忘れないためのものなんだ。いつもこのことを頭に置いておいてほしい。そして毎日、自分を目標に近づけてくれることを何かしなさい」
その日から毎晩、父親は夕食がすむと「それで、何をしたんだい?」と聞いた。
(中略)
願いごとに精神力を浪費するのはやめよう。気まぐれな思いつきを満たそうとしてエネルギーを浪費するのはやめよう。本当に価値あることの実現に集中しよう。何かにとことん粘り抜く人は、失敗しない人だ。

正しいことはすべて実現可能(P51)

必要なことはすべて、必然的に起こる。正しいことであれば、たとえ世間の人がみな間違っていると思っても、それを実行するのがあなたの義務だ。「神と一人は常に大多数である」。…神という全能の内なる法則と、あなたという有機生命体は、もしもあなたの目的が絶対的に正しければ、全世界を征服することができるということだ。…あなたがしたいと思うことは、何でもできるのだ。

偉大なパワーの源(P66)

自分の思いが神の法則と調和していることから生まれる信念と、正しい目的をもっているという偽りなき核心ほど、偉大なパワーはありません。目的が不正なものでも達成することができるかもしれませんが、成果は一時的なものです。
(中略)
正しい目的はすべて、一時的に失敗したとしてもいつかは叶います。ですから、何もかも自分に不利な状況に直面した時は、不安を鎮め、破壊的な考えは残らず追い払い、倫理とスピリチュアリティに満ちたあなたの人生の落ち着きを維持しましょう。
「意志あるところ道あり」。自分のうちにある力から手助けを得られれば、意志は道をつくることができるということです。意志の力を鍛えれば鍛えるほど、意志がつくる道はより高い場所につながっていきます。

不安をコントロールすることば(P69)

「私はひるむことも恐れることもありません。なぜなら私はひとりではないからです。目に見えない力が私を取り巻き、私にとって不利な状況を取り除く手助けをしてくれます」

決断力をつける練習(P76)

これからの1週間…起床時間を決め、きっちりその時刻に起きてください。やるべきことはすべて、時間通り、あるいは時間前に行います。もちろん、重要なことについては慎重に考えなければなりませんが、小さなことで決断の練習を積むことにより、大きなことに迅速な決断を下す能力が身につきます。ぐずぐずと先延ばしは禁物です。誤った決断をするリスクも覚悟して、右か左かの決断をすばやく下してください。1、2週間この練習をし、進歩をチェックして下さい。

高潔な目標を持つ人のための自己暗示(P79)

「意志のパワーを通して、私はやりたいことを恐れずにやる」

決断は自分が最高の状態にある時に下す(P81)

短気が起こったら、数を逆に数えるという方法で、すぐに感情をコントロールできます。逆に数えるのは集中力を要しますから、すばやく平常心に戻れるわけです。

心の平静を失いやすい人は(P97)

心を静めるような文学を読む習慣を持ちましょう。落ち着きがなくなってきたと感じたらすぐ、「ピース(peace)」と言い、この言葉を頭に持ち続ければ、二度と自制心を失うことはないでしょう。

心に置いておくことば(P97)

「私は自分が望むものすべてを手に入れ、自分がなりたいと望めば何にでもなれるパワーを持っています」

人にできることは自分が「やろう」と思ったことだけである(P102)

チャンスがいつ来てもいいように(P159)

現在のあなたのポジションを、永久的な場所だと思わないでください。常に目を開き、チャンスが訪れた時に役に立つような資質を、自分の人間性に加えていきましょう。チャンスがいつ来てもいいように、つねにアンテナを張りめぐらせておきましょう。

夜には違うことを考える(P168)

…夜には、その日の仕事で疲れ切った細胞を使わないように、がらっと違うことを考える習慣をつけましょう。新しい考えに注意を集中することで、古い細胞は興奮状態から解放され、必要な休息を取ることができます。一方、その日ずっと手持ちぶさただった他の細胞は働きたがっていますから、あなたはちゃんと休息しながら夜のひとときを楽しむことができるのです。

物音に心を乱されやすい人の訓練(P174)

ドアがバタンと閉まった時や何かが落ちた時、これはセルフコントロールのエクササイズなのだと思いましょう。

集中するのはむずかしいなどと考えない(P256)

「とにかくやる」という精神で取り組めば意外と簡単にでき、しかも実生活で応用して役立てることができます。

集中力に欠ける=強い意思に欠ける(P257)

集中力に欠ける人は、ある考えを必要な時間、心の中にとどめておく強い意思が欠けています。そして意志の強さは、どれだけ強い決意を持って臨むかにかかっています。「他の誰も、私より強い意志を持ってはいない」。手強いライバルに対する時は、いつもこう考えましょう。

寝る前と出勤時にくり返すことば(P259)

「私は自分自身の考えることを選び、自分が決めただけの時間、その考えを心に抱き続けます。選んだ考えを弱めたり、邪魔をしたりするような考えはすべてシャットアウトします。私の意志の強さは、決して他の人に引けを取りません」
(中略)
1ヶ月これを続ければ、今よりも自分に対する自信が湧いてくるでしょう。これが成功するためのコツです。

*1:家族によれば、私が大丈夫だろうと思った『ザ・パワー』ですらとっつきにくかったそうなので、この本から読んだ方がいいかもしれません