毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「笑いの方程式」から聞いてもらえる話術を学ぶ☆☆

1年以上前のビジネスブックマラソンで見て、探書リストに書いておいた本。借りて読んでみたら、あまり土井英司さんが選ばないようなタイプの本で(いわゆるビジネス書ではない)、逆に興味が湧いた。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


著者は放送作家であり、お笑いを目指す学校の講師も務めている人だ。
お笑い芸人を日々身近に見ている著者だからこそ、書けた本だと思う。

話術を磨く時、「お笑い芸人をまねするのはハードルが高すぎて危険」とよく言われるが、著者はあえてその難関に挑んでいる。
というのも、著者はもともと“人と話をするのが苦手”だったそうで、お笑い芸人を観察し、その特徴をつかんで実践することで苦手意識を返上できたという。今ではトークで笑いを取れるようになった著者がそのノウハウを開示している。ある意味貴重な本だと思う。
お笑い芸人本人が書いたものなら一般の人は安易にまねできないが、著者はトークに関しては一般人なので、その分取り入れやすい。


非常に具体的。NG例をなぜダメなのか分析し、その中のいくつかはどうすればウケる話になるのか、加工方法を細かく説明してある。まるで方程式のようだ。
脚色や話を大げさにふくらませるなど、一般人の会話でそこまで必要か疑問に思う部分もあるが、NG例は身につまされるものばかりだし、ほとんどの加工方法はなるほど、と納得できる。

イラストや本の作りがマンガ好きの男性向けのようで、ビジネス書に慣れている人にはちょっととっつきにくいかもしれない。
ここまで「芸人さんのトーク術」が使える形で説明されている本も珍しいので、お笑いの好きな人や、自分の話で笑いを取りたい人には面白く読めると思う。
この雰囲気に違和感がなければ、自分の話し方のどこが問題なのか、どう変えればいいのかというヒントは得られる本です。
私のアクション:伝わりやすいように話を整理する


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

知らない人と話をする前に(P72)

まず知らない人の視線に慣れることが大事なのです!
・電車に乗った時、自分の向かい側に座っている人たちを見ながら「ここで今から話をする」とイメージする
・映画館では一番前の席に座り、後ろを振り向いて同様にイメージしてみる

5W1H1D」でネタをまとめる(P101)

・いつ(When)?――そのネタはいつの出来事か?年月、時期、時間、タイミングなどを詳しく話す
・どこで(where)?――そこはどういう場所なのか?場所、位置、距離、舞台などを詳しく話す
・だれが(Who)?――発言、行動したのは誰なのか?人物を詳しく話す
・何を(What)?――何をしたのか?何が起こったのか?出来事などを詳しく話す
・なぜ(Why)?――何のためにそれはされたのか?目的や理由を明確にする
・どのように(How)?――いかにして?手段や方法を明確にする
・どうした(Do)?――どうなった?結論を述べる