毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

硬派な英語指南本☆☆☆☆☆

書評メルマガ1日1冊でずいぶん前に紹介されていた本。図書館で予約して、やっと順番が回ってきた。
英語習得法を教えてくれる本はいろいろあるが、他の本とは少し毛色の違う、噛みごたえのある本だった。
1日1冊の紹介記事はこちら

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著者のHiroyuki Hal Shibataさんは、ちょっと変わった経緯でこの本を出版されたそうだ。
ブログはずっと書かれていたそうだが、この本の元になったのは何とツイッター。しかも、出版も「興味のある出版社があれば手を挙げてください」とツイートして、ディスカヴァー21社に決まったのだとか。
自分のできることを見極め、それを淡々とやり続けるのが得意な人なのだろう。

著者はニューヨークにインターンシップで留学したことで、英語を身につけたそうだ。渡米前の準備、行ってから、帰国後にやってよかったことをくわしく教えてくれている。
この本のいいところは、著者がやったことだけを丁寧に解説してあること。この説明の深さはかなりすごい。
たとえば、Lang−8という自分の母語(または得意な言語)を学習している人の日記をお互いに添削しましょう、というサイトがある。
このサイト、グロービッシュ関連の本などで紹介されているのだが、実際に見に行ってもよくわからなかった。だが、この本を読んで内容はもちろん、いかにたくさん自分の日記を添削してもらうかという攻略法まで知ることができた。こんな風に、紹介されている内容がとても深い。

他にも、TOEICで満点をとっても語学力はまだまだとか、そもそも韓国人と日本人しか受けていないから海外では評価の役に立たないとか、他ではあまり知ることのできない情報もたくさんある。

個人的に面白かったのは、パラグラフリーディングという英語を的確に読む手法をきちんと学んだことで、著者自身の書く文章が(日本語でも)しっかりした論理展開になった、というところ。
パラグラフリーディングは短時間で正確に意味をつかむには欠かせない方法なので、これを読んでやっぱりちゃんとやろう、と思えた。

著者が実際にやってよかったという本もたくさん紹介してあるし、オーディオブックの効用についても解説してあるのでとても役に立つ。
グロービッシュのような、最低限のコミュニケーション手段だけでは物足りない人にはいい本だと思う。
私のアクション:まず「瞬間英作文」をやる
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
※この本では著者の考え方により、すべて英単語はそのままのスペルで書かれています。私が個人的にカタカナに直したものです。

Twitterで英語学習・活用法(P100)

1.英語ニュース、ビジネススクールアカウントのフォロー(情報源・英語文書慣れ)
2.学習計画や目標を宣言し自分を追い込む(進捗管理
3.他の学習者・現役MBA生をフォロー(やる気維持)
4.資格試験受験時の振り返りメモ(次回試験に生かす改善)

オーディオブックは著者が朗読する要約版がお薦め(P152)

・道は開ける
・人を動かす
・金持ち父さん、貧乏父さん
・なぜか、仕事がうまく行く人の習慣
・7つの習慣→まず「7つの習慣 要約」で検索し、要約サイトを読むととっつきやすい。
先に日本語版を読んでから聞くとよい。