毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「ナチュラル・ハイジーン」の原理を知る☆☆☆

自然の恵み健康法―野菜とフルーツの自然食
ノーマン・W・ウォーカー
春秋社(1998/01)
¥ 1,995
フィット・フォー・ライフ』の翻訳者で『常識破りの超健康革命』の著者でもある松田麻美子さんが目標としている、と書いていたノーマン・W・ウォーカー博士の著書。
ウォーカー博士は自らを実験台に栄養学の研究を続け、109歳まで活躍したあと、眠るように亡くなられたそうだ。この本は何と105歳の時に書かれたもの。
自然食の効果と実践方法について、シンプルにまとめられた名著だと思う。


私がこの本で新たに学んだことは次の3点:
1.新鮮な野菜ジュースとサラダを組み合わせる理由
食物繊維も体には必要だが、消化に時間がかかる。このため、速やかに吸収できるジュースと、丸ごと取り入れるサラダの組み合わるのがいいそうだ。
この観点から、ジュースはミキサーではなくジューサーで作る方が望ましい。
2.食べてもいいチーズはカッテージかエメンタール
もちろんこの本でも牛乳は摂らない方がよい、とされている。その理由は体内で粘液を産生するため*1
この、粘液産生が最も少ないチーズがカッテージとエメンタールなのだそうだ。なので、チースが食べたい時はこのどちらかを使うといいと書いてあった。
さらに、生クリームもある程度は使用可となっていた。レシピにも出てくる。
3.料理の見た目で消化スピードが決まる
人間の体は精巧にできており、今から食べるものを見ただけで、胃はどの消化酵素を出すか決めるという。今から入ってくるのがタンパク質なのか、炭水化物なのか、見ただけで準備するのだそうだ。
さらに、見た目がきれいなものとそうでないもので消化スピードが異なるという。料理はきれいに盛りつけた方が消化がよくなるそうだ。


著者は研究者なので、やはり内容は非常に論理的でデータも提示されている。これが、論理的根拠を求める人にはいいかもしれないが、取っつきにくく感じる人もいると思う。やはり、『フィット・フォー・ライフ』や『常識破りの超健康革命』を読んでからの方がよさそうだ。

著者は一切加熱したものを摂らないので、レシピもサラダばかり50種類近く載っている。また、上の3の理由から盛りつけ方もくわしく説明されているので、いろんなサラダを食べてみたい人にはいいのでは。
私のアクション:盛りつけ方を意識する
関連記事
読書日記:『フィット・フォー・ライフ』
読書日記:『だれもが100%スリム! 常識破りの超健康革命』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

健康の3大条件−その3(P167)

心を常に明るく持ち、前向きで積極的な姿勢を維持すること。食べ物と心の状態は密接な関係がある。食事の際に否定的な感情を持つと、いかに素晴らしい食べ物でも体の中で毒になる。疲れ、怒り、心配、恐れ、嫉妬など、心がこのような状態にある時は充分休養をとって平常心を取り戻すまで、飲食は控えるべきである。

完全自然食とは、生食+生のジュース(P227)

完全自然食とは、野菜、果物、木の実、種をすべて生で食べるだけではなく、生野菜ジュースを充分に飲むことである。その理由は消化器官が野菜に含まれている多量の生の食物繊維を消化しきれないために、必要量のミネラル成分を摂取できないからである。したがって、生食と生野菜ジュースが互いに補完しあって完全生食となる。

*1:と、牛乳不要論者はよく書いています