毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「意識の量」を増やして「できる人」になる☆☆☆☆☆

先日読んだ井上和幸さんの『あたりまえだけどなかなかできない係長・主任のルール 』で引用されていた。齋藤先生の本はずいぶん読んだつもりだったが、この本は知らなかったので、さっそく借りて読んでみた。たくさんの著作の中ではあまり知られていないと思うが、いわゆる「アタリ」の本だった。


「意識の量」の「意識」とは何のこと?と思う人も多いかもしれない。これはいわゆる「よく気がつく」とか「気が利く」の「気」の素になるものだろう。
だからこそ、“できる人=意識の量が多い人”と書いてあるのだと思う。

社会で生き抜くため、人間関係を円滑にするためには意識が必要だという。
ここでのポイントは、
1.質は問わず、まずシンプルに量を増やすこと
2.能力・才能や心の問題ではなく、意識の問題だと考えること
だ。

質を問われると辛いし、能力や心の問題だと考えると気持ちが内側に入ってしまうが、これを意識の量の問題だ、ととらえることでやる気が出てくる。
齋藤先生が挙げられている例を見ると、確かに今問題になっている多くのこと*1が、意識の量を増やすことで解決できそうだ。


この本のいいところは、齋藤先生の著書の何冊かで書かれていた内容が1冊で読めることだ。また、実際に意識の量を増やすための方法も提示されている。
たとえば、「意識レベルを最高10として、今どのくらいかを常に意識する」という方法が、この本では「いま何人の意識小僧が働いているか?」でチェックするようになっていて、取り組みやすい。


「意識の量を増やす」訓練をすることで、心の問題が減らせる、というのはとても魅力的だ。
メソッドもひとりでできることや複数でできることが多数紹介されているので、簡単にできることからやればいいと思う。単に意識するだけでも、意識の量は増やせそうだ。

他ではあまり聞いたことがない斬新な考え方で、しかも即効性が期待できる。
「気が利かない」と言われてしまう人や、結果が出せずに自分を責めがちな人は、視点を変えるくらいの気持ちで気軽に読んでみてください。
私のアクション:意識小僧を意識する
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「意識の量を増やす」とは、「求められる人になる」と同義である(P41)

気づくかどうかは「感知力」、さっと動けるかどうかは「対応力」(P55)

感覚の鋭敏さと即座に反応する運動性は、本来、能力としては別ものだ。
(中略)
感知して対応することがセットですっと自然にできるようになると、意識の線がうまくつながって機能している状態と言える。

「意識小僧」を出動させる(P62)

意識の量を増やすことを目標にするために、私は自分の指令で動く分身たち、「意識小僧」を出動させるという考え方をしてはどうかと思う。
いま自分が持てる意識をフル稼働させた時を「意識小僧」が10人働いている状態とする。何をするにあたっても、いま自分の中で、意識小僧が何人稼働しているか、と考える。3人働いているのか、5人働いているのか、9人なのか。

基本ワザを持つ(P70)

塚原直也さんの場合、基本にしていたのは倒立だったと直接うかがったことがある。倒立が崩れると演技のすべてに影響する。調子がよくない時は倒立だけをみっちり練習したそうだ。
自動化するまで続ければ、それを自分の基本ワザにすることができる。その効用は、緊急の事態が起こっても冷静に対応できるようになるということだ。「少なくともここまでは自動化できている」ことがわかっていれば、不測の事態が起きても動じにくい。「自分の力ではできないところ」だと割り切り、いつもより時間をかけたり、他人に助けを求めたりといった判断も早くなる。

フックにかけて保留する(P125)

忙しい毎日の中で、複数の仕事を同時進行させるためには、意識にとどめておく項目の数を増やすことが大事だ。…懸案事項を引っかけるフックを頭や心の中に多くしていく。懸案事項がいくつ並行的にあっても処理できるようにするためには、「保留しておける」ことがカギになる。

たくさん保留できる「耐性」が必要(P125)

懸案事項はもちろん解決していくことが前提だが、その時に、ひとつのことをやっていたから他のことは考えられなかったとか、「ああ、あれ忘れてた」というのではなく、常に並行して気にかけておく。これは今こういう状態になっていて、こっちはこういう状態で、ということをそれぞれ把握した上で、これもこれも保留しておける…という「耐性」を持つことが必要なのである。

ベテラン刑事の「泳がせておこう」(P126)

(刑事ドラマの)あれは非常にわかりやすいシーンだと思うのだが、若手は早くこの事件を解決したいという意識が強い。一刻も早く白黒つけたい。ところがベテランになると、もう少し保留して、犯人が自分からボロを出す瞬間を待とうとする。結果的にはその方が解決につながりやすいと判断するからだ。…もちろん犯人を放置するわけではない。目は光らせておく。それが「泳がせておく」状態だ。

夏目漱石がふっきれた瞬間(P158)

夏目漱石は、閉じてノイローゼになっていた状態から突き抜けた瞬間にはじけた。
(中略)
英文学研究などして、イギリスの英文学の先生の言いなりになるのはもうやめよう、自分の考えで自分の文学をやろう、と考える。この時に漱石が「自分のつるはしをがちりと鉱脈に掘り当てたような気がした」のは、「自己本位」という言葉を手にしたからだと語っている。
(中略)
漱石にとっての自己本位とは…自分を解き放つためのキーワードだった。

負の感情や失敗、上手く行かなかった経験を、中途半端に温存しない(P159)

『日本で最も人材を育成する会社』酒井穣著(光文社新書)より引用(P168)

人脈とは「誰を知っているか」ではなくて、「誰に知られているか」で決まるものです。自分の知識であれば忘れないように維持・管理しておくことは簡単ですが、人脈は「他者の脳内において自分の占める割合」なのですから、これを維持・管理するということは、必然的に、他者に自分を気にかけてもらうための継続的な努力をするということです。

「よくしゃべる、よくまちがえる、よく笑う」の3原則(P173)

※著者の知人である中国人マッサージ師の女の子のことば

「グループ・フロー」を生み出す10の条件(P181)

※『凡才の集団は孤高の天才に勝る』(キース・ソーヤー著)より
1.適切な目標
2.深い傾聴
3.完全な集中
4.自主性
5.エゴの融合
6.全員が同等
7.適度な親密さ
8.不断のコミュニケーション
9.先へ先へと進める
10.失敗のリスク

「心の問題」ではなく「意識の問題」(P191)

事態がこんがらがったり、深刻になったら、それを「心の問題」として捉えるのではなく、「意識の問題」として捉えてみよう。「それはそれ、これはこれ」と整理し、意識を複線化することで、心の比重は軽くなる。

心は天気のようなもので、変化する。しかし、意識は「ワザ」だ(P192)

意識量を増やせば、「心の問題」は減らせる(P192)

意識量を増やしてきた人は、急に意識量が減ることはない。意識量という安定したワザを身につけることで、心の問題の分量を減らしていくことができる。

*1:若者が他者と関われない、人の立場に立って考えるのが苦手、頭はよくても仕事で結果が出せないなど