タイトルだけで借りたので、どんな本かよくわからなかったのだが、モチベーションのスイッチを入れてくれる、いい本だった。
ひとことで言えば、この本は「プロジェクトのやり方」をシンプルにまとめた本だ。厚みがあるが、それは写真がたくさんあるから。フォトブックのような体裁になっているので、読むだけならゆっくり読んでも半日もかからない。
ただ、この本は読んでおしまいにする本ではない。
「目標」「段取り」「実行」「検証」の4つの章に分かれていて、この通りにやればひとつのプロジェクトが完了するようになっている。全編通してではないが、途中例としてあげられているのは「引っ越し」。身近なものからとりあえずやってみようかな、と気軽に取り組めそうだ。
ただ、個人のプロジェクトだけではなく、会社やチームとしてやる場合についてもしっかり言及してあるので、学生や若手社員など、プロジェクトに慣れていない人にはいい教科書になるのではないだろうか。
個人的には「段取り」と「検証」が弱い、ということが読んで再確認できた*1。
これを見ながらプロジェクトをいかに完遂するか、というおさらいをやってみたくなった。
最近こればかり言っている気がするが、20代の時に読みたかった。
若い人は転ばぬ先の杖として、若くない人は再検証のきっかけにどうぞ。読んでみるだけならすぐですよ。
私のアクション:ひとりでやる小さなこともプロジェクトとしてとらえてみる
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読書日記:『世界一やさしい成功法則の本』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
経験のない作業、込み入った作業はさらに小さく分解しておく(P118)
どこまで細かくばらすか?目安は「5日以内」に終わらせられる程度。それ以上同じ作業をしていると、たいてい集中力が続かないからだ。
起こした失敗は、目を背けることなく記録しよう(P177)
知ることができたら、それが自分にとっての法則になる。
そして「失敗のコレクション」が充実するほど、これから頭を悩ませる場面が減っていくだろう。
「めざす」と「がんばる」は違う(P189)
「がんばっている」が「めざしていない」時がある。
(中略)
「めざす」とは“目標と期限”が明確で、その達成のために、意志を持って行動することである。
*1:勢いに任せて、やったらやりっ放し、という悪い見本みたいなやり方ですね