家族が借りてきた本。“誰も教えてくれない”“一流になれる”という言葉に惹かれて読んでみた*1。
インプットだけでなく、アウトプットが大切、というのはよく見かけるが、そこをしっかり書いてあるところに好感が持てる本だった。
著者の丸山純孝さんはエンジニアとして働きながら書評メルマガ「エンジニアがビジネス書を斬る!」を発行し、それがきっかけで本の出版や独立をされた人だ。
この本はコンスタントに読書を続けて自分の世界を広げる方法を順番に教えてくれる。時間の作り方や多読のためのヒントなど、始めの方は「読まなきゃいけないんだけど…」という初心者にもやさしい内容だ。
だが、この本の特徴は5章と6章だろう。
5章はソーシャルメディアやブログ、メルマガなどで情報発信をする方法やそのメリットが書かれている。さすがは実際にメルマガから本を出されている人なので、言葉に実感がこもっている。
さらに6章になると、目標・夢を達成するために読書をどう活かすか、という話が展開していく。読書がこんなことにつながるとは、というようなビジネスの話まで、考えたこともなかったので新鮮だった。
やはり、読むだけ、メモを取るだけじゃダメなのだ。この本で繰り返し言われているのは、いかに行動に結びつけるか。本で得た知識を自分のものにするヒントがあちこちにある。
個人的に一番心に残ったのは、「本の価値を非難しないこと」。
確かに、私には必要のない本でも、必要な人がいるかもしれない。今は受け止められなくても、いずれ理解できる日が来るかもしれない。
そう考えると、「価値がない」とは言えないのだ。
なるべくひどい感想は書かないようにしているが、ごくたまに酷評してしまうこともある。これからは気をつけようと思った。
読む習慣をつけたい人や、読むだけじゃなく次の段階に進みたい、という人にはお勧めです。
7章には「おすすめのビジネス書」も紹介されています。
私のアクション:本の価値を非難しない
※メモはありません
*1:実はこれ、この出版社のシリーズのようです