毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

記録することで自己コントロール力をつけよう☆☆☆☆

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
岡田 斗司夫
新潮社(新潮新書)(2007/08/16)
¥735

言わずとしれた、岡田斗司夫さんをただのオタクから日本中の人が知る「50キロやせた人」に変えたベストセラーだ。
何で今さら、と思われるかもしれないが、実はこの本をちゃんと読んだことがなかった*1
あなたを天才にするスマートノート』の中に、考え方はレコーディングダイエットと一緒、と書いてあったので、ちゃんと読んでみたくなった。
※ダイエット情報が欲しくて見に来てくださった方、今回は残念ながら“やせるためのメソッド”としては読んでいませんのでご了承ください。

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スマートノートと同じく、やはりフェーズ(段階)に分かれている。

  1. 助走…太る理由を記録することで知る
  2. 離陸…カロリーを計算してみる
  3. 上昇…カロリーを制御する
  4. 巡航…いろいろやってみる(停滞期を乗り切る)
  5. 再加速…体の声を聞く
  6. 軌道到達…ダイエットをやめても体重が維持できる

これだけを見ても何のことだか、と思われるかもしれないが、『あなたを天才にするスマートノート』を読んだ人はああなるほど、と察しがつくと思う。
記録して、自覚する。そして、その自覚の範囲を広げたり、深くしていく。あるレベルに到達すると、もう少し上の段階に進める。私はほとんどやらないが、ロープレなどの「Go to next stage!」の感覚に近いかもしれない。

ただ、この「少しだけ上のレベルを目指す」という設定が絶妙なのだ。これなら無理なくできそうだ。「人はあまりに簡単だとやる気をなくすが、がんばっても到達できないくらい目標が高すぎてもあきらめてしまう」というが、ちょうど「面白い」と思ってできる設定になっていると思う。よく考えられていて、単なる思いつきではないシステムに読みながら何度もうなってしまった。
いわゆる停滞期の乗り越え方も、ちゃんとフェーズの中に組み込まれている。記録するのが面倒じゃなければ、この方法は試してみる価値があると思う。

私は体調不良の影響で体重が自然に減ってしまい*2、今は太りたいくらいなのでこの通りにやる必要はないが、「軌道到達」段階で紹介されている満腹度を意識する方法は食べ過ぎを防ぐのによさそうなので、やってみようと思った。

 

個人的にこの本のポイントは「レコーディングダイエットは自己コントロールのための仕組みであり、これが身につけばあらゆることに応用可能」ということだ。もう少し金銭管理をしっかりしたいので*3、この方法で試してみようかと考えている。

やせたい人はもちろん、自己コントロールに興味のある人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:満腹度を意識してみる
関連記事
読書日記:『あなたを天才にするスマートノート』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

レコーディングダイエットで人生をコントロールできる力がつく(P23)

問題を明確にするために、自分にとってうれしくない結果も正確に記録し、認識すること。
問題が起こってからあたふたするのではなく、あらかじめ問題を想定して、答を用意しておくこと。
自分にできること・できないこと、得意なこと・不得意なことの境目をはっきりさせ、できること・得意なことだけに全力をかたむけること。
そして何よりも、続けられるように創意工夫すること。
これが本書で説明するダイエット方の本質である。それはダイエットだけではなく、仕事や人生のさまざまな局面で活躍する問題への取り組み方としても充分に有効だ。

見た目・印象を形作るものは、3つの層に分類される(P54)

第1層「肉体そのもの」肉体は体格と体型に分けられる。
体格とは身長や手足の長さ・肩幅・手の大きさ・首の長さなど、骨格に由来するものだ。体型というのは、ウエストや腹回り・太ももの太さ・頬やあごのラインなど、筋肉や贅肉に由来するものである。
第2層「ファッション」服装やヘアスタイル、アクセサリーなど。女性ならメイク、男性ならヒゲもこれに該当する。
第3層「言動」しぐさや表情、声、話し方、姿勢といった、言動によって形成されるもの。忘れられがちだが、見た目の印象には、案外重要な役割を担っている。

決心や決意だけでは人間は動けない(P104)

メモをして、自分の行動を客観化することが、「やせる」という結果をもたらす。「決意する」とか「がんばる」などという精神論は必要ない。
決心や決意だけでは人間は動けない。
「食べても、なんとなくうれしくない」という気持ちと、「やせはじめてなんとなくうれしい」という利益。この気持ちと利益のふたつがそろって、人間は行動できる。行動して結果が出てはじめて、人間は決心できる。

自己コントロールというのは広範囲に応用可能(P200)

実は、自己コントロールというのは、体重管理だけに有効というわけではない。お金や仕事、人間関係や自分の将来など、広範囲に応用可能なのだ。何か迷った時、目標があるのにうまくいかない時には、要素を書き出してみよう。
それがレコーディングだ。
書き出したからといって、無理やりに答を見つけなくていい。考えたことや悩んでいることを文字にして客観的に見られるようにする。それだけで充分だ。
悩みや迷いや計画を毎日レコーディングし続ける。つまりこれが「助走」だ。
するとある日、いくつかのパターンが「同じパターン」であるとか、「ひとつの行動でふたつ以上が解決する」のがわかる日が来る。そう、「離陸」だ。
何をやらなければならないか。いつ、それに取りかかるか。できないとすれば、理由は何か?代替案として何が考えられるか?
こういうアイデアが思いつけばいいけど、思いつかなくても単にメモするだけでいい。メモをしたら今日の義務は終わり。忘れてしまってかまわない。

レコーディングはすべてに応用可能な、「奇跡を当たり前にする」技術(P204)

まず、ノートを1冊買う。
そして「今日の気持ち」「今日の問題」を書き出してみる。
「やりたこと」「やらなくちゃいけないこと」も書いてみる。
内容は、夕食の買い物でも何でもかまわない。
書いたら、明日まで忘れてかまわない。

「助走」段階のはじまりである。

*1:以前、一部を立ち読みしただけでした

*2:以前かなりハードなダイエットをした時の体重に到達しております…

*3:平たく言えば衝動買いが多い、無駄遣いが多い、ということですね