毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

手帳の書き方を変えるだけで自己実現☆☆☆☆

著者は大手IT企業に勤めながらさまざまな勉強会を主宰し、本も出しているというマルチな活躍をしている人だ。
だが、この本の存在を知ったのは意外なところだった。


それは、知人のFacebook。知人の人脈があまりにすごいのでどんな人がいるのか見ていた時に、「超愛妻家」と名乗っている人がいた。「何それ」と思ってクリックしたのが、著者・大田正文さんだったのだ。そこにこの本のタイトルが書いてあり、『「先まわり」手帳術』って何だろう、と興味を持って図書館で借りて読んでみた。想像以上に中身の濃い本だった。


手帳術と言っても、「こんな手帳をこう使う」というタイプの本ではない。ごくあっさり、「自分に合うもの、好きなものを使ってください」で終わりだ。この本は、“手帳に何を書き、どんな風に使って自分の夢を叶えるか”を教えてくれる本なのだ。


「先まわり」とは

成果を出すための秘訣は、「自分自身が、時代に先まわりすること」です(P6)

とある。手帳を工夫して使うことで、それが可能になるという。

また、第1章の内容として

  • 手帳に書くことで、あなたの人生に引き起こされる効果
  • 手帳に何を書けば、時代に先回りして進化できるのか

をお話しします(P20)

とあるが、全体を通したテーマでもある。

何しろ、著者が15年かけて手帳でやってきたノウハウが一挙公開されている。そのひとつひとつがものすごく濃い。著者自身も、いきなり全部やろうとせず、ひとつでもふたつでも実際にやってみて欲しいと書かれているが、興味を持ったことをいくつかやるだけでも大きな成果が上がりそうだ。


私が感心したのは、ビジネスセミナーなどで言われているさまざまなやり方を、きちんと手帳を使ってできるように落とし込んであることだ。理論としてわかっていてもなかなか実践できていない私には大きな発見だった。「なるほど、こうすればいいのか!」と感激したものも。
ちょっとした工夫で取り入れられるものもあるので、さっそくいくつか試してみたい。


スケジュール管理というよりは、なりたい自分に近づいて行くために手帳を使う方法なので、目的意識がハッキリしていて、細々と記録するのが好きな人向きだと思う。
この記事を読んでピンと来た人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:1日の感想を「吹き出し」で書く
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

あなたが進化するには(P32)

過去の無駄や失敗から学び、今後の人生をいかに活用するかが重要なのです。

先まわりできる対象は「時間」と「空間」(P41)

方法は次のふたつ。
1.未来にやってくる「時間」に先まわりして、変化し続ける
2.未来にチャンスが集まる「空間」に先まわりして、変化し続ける

「時間」と「空間」を未来・現在・過去の3段階に分ける(P42)

「時間」
・未来=計画…先まわりしたい時間を決める
・現在=実行…実際に、時間に先まわりする行動を起こす
・過去=振り返り…先まわりした時間が正しかったか確かめる
「空間」
・未来=計画…未来に、チャンスと人が集まりそうな場所を見つける
・現在=実行…チャンスと人が集まる前に、その場所に先まわりする行動を起こす
・過去=振り返り…先まわりした場所に、チャンスと人が集まったか確かめる

手帳の表表紙をめくった見開きに人生の目的を書く(P100)

目に触れる回数がもっと多い=もっとも価値が高いスペース。
手帳を開くたびに、自分が人生でどこに向かいたいのかを、常に認識できる仕組みを作っておく。

人間が「不安」や「恐怖」を感じるのは、物事の全体像が見えていない時(P106)

どんなに大きな物事でも、全体像が見えた瞬間に、不安や恐怖はなくなります。

行動できるまで分解する(P107)

すべてのものごとは、まず全体像をつかみ、どんどん分解していけば、最後には必ず実行できる「ひとつの行動」にまで分解できます。
そして、分解した行動をひとつひとつ実行していけば、最後には必ず、物事をすべて解決できるのです。

その日に少しでも着手できれば、あなたの勝ち(P123)

日次計画を立てる目的は、達成するためではなく、「着手」することにあります。
あらゆる物事は、「着手」できれば、目標は達成したも同然です。(中略)
脳は、着手した瞬間に、はじめてその対象を「自分ごと」として受け止め、真剣に考え始めるのです。

その日の感想をマンガの「吹き出し」で書く(P138)

1日の終わりに、この吹き出しに書く言葉は、その日1日を卒業したあなたの「卒業アルバムの寄せ書き」のようなものです。
この吹き出しに書いた言葉が、そのまま、あなたのその日1日を過ごした結果、何を得たのかという1日の「まとめ」になるのです。

吹き出し」効果は2つ(P139)

1.毎日何を得たのかを確認し、今日を「きちんと」卒業できる
2.1週間の成果を自動的に確認できる仕組みができあがる
毎日書いていけば、1週間分の「まとめ」が、自動的に手帳にたまります。7日分の吹き出しを一気に読むことで、1週間分の成果を確認できるようになります。

吹き出しに書くポイントは「今日1日を積極的に生きたか」(P142)

…嫌な経験をした日ほど、吹き出しの内容を単なる愚痴で終わらせずに、「積極的な言葉」+「そこから何を学んだか」+「将来につながる対策・行動」で構成するように、意識をしています。

自分が使った「時間」を、それ以上の「価値」と交換できているかを振り返る(P150)

前回会った時と同じ話が出たら、その人とは会いすぎ(P152)

意識してしばらく会わないようにしています。

人が面白いと思ってくれる話題には2種類ある(P209)

1.自分がまったく知らないことを、わかりやすく話してくれた時
2.自分が「今」知りたいことを、わかりやすく話してくれた時
自分が感動した話、印象に残った話は、すべて手帳に書きとめておきましょう。そうすれば、他の人と話をする時に、相手に役立つ情報として提供できるようになります。